韓国与党で内ゲバ勃発。大統領候補巡り知日派議員と党本部が対立

kp20211013
 

先日掲載の「韓国大統領の大本命にスキャンダルか。『大庄洞ゲート』の驚天動地」でもお伝えしたとおり、大統領予備選挙を巡り揺れに揺れる韓国。そんな中、またも新たな紛争が勃発したようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、10月10日に決定した民主党の大統領候補に対する「異議申し立て騒動」を詳しく紹介。党本部とその決定を不服とする候補者双方の主張を伝えながら、騒動のさらなる激化を予想しています。

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民主党の大統領候補決定に不服

10月10日に、民主党の大統領候補が李在明(イ・ジェミョン)に決定李在明に決定した。しかし翌日に第2位につけていた李洛淵(イ・ナギョン)側から「その決定は承服できず」という異議申し立てが提出されて、今現在、民主党の内部はしっちゃかめっちゃかとなっている。その状況をほぼ生中継的にお伝えしたい。この状況は毎日変化があるものとみられる。変化のあるごとにお伝えしたい。

民主党大統領選候補に李在明京畿道(キョンギド)知事が選出された翌日の11日、民主党内で党内選挙不服事態が現実化した。李洛淵元民主党代表側は、決選なしに大統領選候補を確定した党の決定に対して公式的な異議申し立てをした。しかし民主党指導部は「民主党の大統領選候補は李在明」とし、再決選要求を拒否した。党内選挙の過程で静まらなかった葛藤が、無効票論議を基点に爆発した状況で、しばらく内部混乱が続くものとみられる。

李洛淵陣営は11日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)の民主党本部を訪れ、「特別党規59条1項有権解釈に対する異議申し立て書」を提出した。キャンプ総合状況本部長を務めている崔仁昊(チェ・インホ)議員は「党最高委員会で決選投票のための異議申し立てに対して即刻の論議と受け入れを望む」とし「指導部の安易な判断がことをこんなにまで悪化させた。決選投票導入が真の支援チームへの道」と述べた。

これに先立ち、李洛淵元代表側は国会記者会見で、途中で辞任した丁世均(チョン・セギュン)元首相と金斗官(キム・ドゥグァン)議員の得票した約2万8,000票の無効処理の撤回を求めた。彼らは「党憲党規を正しく適用すれば、李在明の得票率は49.32%であり、過半数に達しなかった」とし「党憲党規によって必ず決選投票が行われなければならない」と主張した。

この問題が早期に決着しない場合、大統領選挙を控えて法的攻防が繰り広げられる可能性もある。李洛淵キャンプ共同選挙対策委員長の洪永杓(ホン・ヨンピョ)議員は「私たちはすべての方法を動員してでも、決選投票の実現のために努力する」とし「正当で合理的要求が受け入れられない場合は、本当にその事態に対して責任を負わなければならない」と警告した。李在明側は、「指導部の判断を待つ」とし、正面対応を自制した。陣営間の正面衝突の様相に飛び火しないように管理しようとする姿がありありだ。

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