日本を代表するカリスマ経営者として名高い稲盛和夫氏の言葉は、多くのビジネスマンの「希望の光」として愛されてきました。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、致知出版社から発売された『稲盛和夫一日一言』より、稲盛氏の珠玉の名言を厳選して紹介しています。
魂に響く新・経営の神様の言葉
京セラ、KDDI、JALという3つの世界的企業を率いた稀代の名経営者・稲盛和夫氏。これまでの著作や講演の中で語られた言葉の数々は、多くの方に勇気を与え、行く道を照らす光となってきました。
このたび弊社から発売された『稲盛和夫一日一言』より、魂が響く珠玉の言葉をご紹介します。
●人生方程式1 熱意と能力
人生・仕事の結果=考え方
この方程式は、平均的な能力しか持たない人間が、偉大なことをなしうる方法はないだろうか、という問いに、私が自らの体験を通じて答えるものである。まず、能力と熱意は、それぞれ0点から100点まであり、それが積でかかると考える。すると、自分の能力を鼻にかけ、努力を怠った人よりも、自分にはずばぬけた能力がないと思い、誰よりも情熱を燃やし努力した人のほうが、はるかに素晴らしい結果を残すことができる。
●人生方程式2 考え方
この能力と熱意に、考え方が積でかかる。考え方とは、人間としての生きる姿勢であり、マイナス100点からプラス100点まである。つまり、世をすね、世を恨み、まともな生き様を否定するような生き方をすれば、マイナスがかかり、人生や仕事の結果は、能力があればあるだけ、熱意が強ければ強いだけ、大きなマイナスとなってしまう。素晴らしい考え方、素晴らしい哲学を持つか持たないかで、人生は大きく変わってくる。
●「ど真剣」な人生
いつも燃えるような意欲や情熱を持って、その場そのとき、すべてのことに「ど真剣」に向かい合って生きていくこと。その積み重ねが私たち人間の価値となって、人生のドラマを実り多い、充実したものにするのだ。
●動機善なりや、私心なかりしか
大きな夢を描き、それを実現しようとするとき、「動機善なりや」と自らに問わなければなりません。自問自答し、動機の善悪を確認するのです。また、仕事を進めていくうえでは、「私心なかりしか」という問いかけが必要です。自己中心的な発想で仕事を進めていないかを自己点検しなければなりません。動機が善であり、私心がなければ、結果は問う必要はありません。必ず成功するのです。
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