私がドキリとしたのは、「自信を持ったときに失言して失敗する」という失敗パターンです。特に、コミュニティ以外の人とは人間関係が構築されていませんので、気が緩んでいると失言する可能性が非常に高くなるという。
これは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と言われるように、調子に乗ったときこそ注意することが大事なのでしょう。わかっていても失敗パターンが起きるのです。そこが怖いのだと思いました。
失敗パターン…自信を持ったときほど、ニュアンスへのこだわりが薄れ、コミュニティの外の人の反発を生むことになってしまう。(p234)
予備校講師というガチンコの世界で生き延びてきた人らしく充実した内容でした。
ロジック(利益)も大事ですが、受けての心(感情)も大事。両方のバランスをとって最低限のレベルをクリアすることで生き延びることができるのです。
犬塚さん、良い本をありがとうございました。
【この本で私が共感した名言】
「自分」をわかりやすく説明する…誰もが無意識のうちに「どんな人が話しているのか」によって話の価値を判断します。(p49)
話し手の「誠実さ」を伝える…「事実」を伝え、「デメリット」も伝え、逃げない。デメリットを語るときは、対処法もセットで話すとよい。(p77)
【私の評価】★★★★☆(88点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
image by: Shutterstock.com