優先度がカギ。接客のプロが教える「おつかい奥様」の接客法

 

それは、何で購入を決めたかの優先度の話からです。

この接客では、「奥様の願望」が軸になって商品決定をしています。「交換ができる」とか「ストライプでも大丈夫」とか、「普段着でも使える」というのは、あくまでも補足でしかないのです。それよりも「奥様が何を着て欲しいか」を重視して、それを優先した選択をしてもらっているのですね。

すると、もし仕事には着ていくことができないとなったとしても、奥様としては、「それでも着て欲しい」という願望があるため、仕事用はまた別で探すとして、普段着でも使ってもらおうとします。交換をすることになると、自分の願望を否定することにもなるので、なんとか使ってもらいたい気持ちを優先するわけです。

それでもどうしてもということならば、交換をすることにもなりますが、それはそれで次の接客ができるチャンスが訪れるのですから、決して悪い話でもありません。

でも大事なのはまず、どんな願望や希望があるか、そこを満たせる提案になるかだと思うのです。

「交換ができる」「普段でも使える」という補足が優先された商品決定になると、どうしても満足感は高まりませんし、ダメだった時の失望感も大きくなります。

これ以上、あまり細かい説明はしませんが、この違いがどういうものなのかは、ぜひ考えていただけると良いのかなと思っています。

今日の質問です。

・上記の接客内容を見て何を感じましたか?
・普段の接客で優先すべきことはどんなことですか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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