首相が官邸にいる必要はない。危機管理のプロが説く「真の緊急対応」

 

新幹線を使うのと大差ないじゃないかなどと言うなかれ。ヘリやビジネスジェットの機内では指揮通信装置を開き、外国首脳との協議など必要な作業をしながら戻ってくるのです。それに新幹線は好きな時間に乗車することができないことを忘れないでください。

残念ながら、日本の首相にはそのような指揮通信機能は備わっていません。しかし、これは入札などせずに防衛省と一部の防衛産業などに試作させれば、デザインはともかく、それなりの機能のものが短期間に入手できるはずです。ヘリは陸海空自衛隊のものを、ビジネスジェットは航空自衛隊のU-4多用途支援機(ガルフストリームIV)が、使おうと思えば可能な状態にあります。

あとは緊急避難用の場所の確保ですが、これもなんとかできないと、日本は国家ではないと言われそうです。岸田首相が実現してみせるようだと、それなりの長期政権も夢ではないかも。(小川和久)

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地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。一流ビジネスマンとして世界を相手に勝とうとすれば、メルマガが扱っている分野は外せない。

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