中国は尖閣諸島を4日で落とす。米軍事専門家が警告する衝撃シナリオ

2021.11.01
 

台湾や米国を強くけん制した習近平氏

反対に、習近平氏も清朝を打倒した辛亥革命から110年を記念する式典で台湾について言及し、「台湾は純粋な中国の内政問題であり、いかなる外部からの干渉も許さない。中国人民の主権や領土を守り抜く不屈の決心や強大な能力を見くびるな」と台湾や米国を強くけん制した。

台湾国防部によると、10月初めから4日までに、中国軍の戦闘機や爆撃機149が台湾の設定する防空識別圏に侵入したとされる。6月にも中国の戦闘機など28機が台湾の防空識別圏に侵入し、台湾が実効支配する東沙諸島や台湾南部周辺を飛行したという。台湾の蔡英文政権は習政権へ強い懸念を示し、米国やオーストラリア、欧州との関係強化に努めている。

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最近でも、元フランス国防相が率いる上院議員6人とオーストラリアのアボット元首相が相次いで台湾を訪問し、政治経済的な連携を深めていくことで一致した。また、米国は1年前から密かに台湾軍を訓練していることが報じされるなど、台湾の利害関係国同士の緊張もいっそう高まっている。

一方、軍事・安全保障的に考えると、中国が台湾に進攻するのかどうかは必然的に日本の国防に直結する問題となる。なぜなら、仮に、中国が台湾へ進攻するとなれば米軍が関与することになるが、その出発点となるのは距離的に近い沖縄となる。要は、台湾有事と沖縄の安全保障と切っても切れない関係にあり、日本人は決して台湾有事を外国の問題と考えてはならない。

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