なぜ「漫画の出版ペース」は以前より1ヶ月も早くなったのか?

 

最近で流行ったネットフリックスの韓国ドラマ

『イカゲーム』

これはいままであったデスゲームものの集大成なんですが上手くできている。なぜかというと、ネットフリックスはAIを使っているようなんです。

どこで映像を止めたか?再度観ているシーンはどこか?など無数にある顧客データを分析して韓国の『イカゲーム』の監督や脚本に提供したのではないかと。

まあ、ネットフリックスオリジナルドラマだから流石なのですがこれって漫画でどうにかなんないかなー?と思いますよね。

日本の漫画アプリはそこまでのAIアルゴリズムを用意していないと思いますし、それに沿った漫画を創らせるなんて聞いたことありません。

それだけ勘定できる人間がいればいいのですが。なかなか古い体質なようなのです。

大手3大出版の漫画部署の方々は結構なエリート大学を出て入社しています。しかしながら入社した段階でそんな研究をする余裕はなく、すぐ忙しくなるので、先輩の経験から学ぶというスタイルになってしまうんですね。

たしかにSNSや動画など、世の中の動向を調べてはいるようなんですが先を読めるというのはとても難しいんですね。

未来は誰にも見えない理由として車で例えると我々は前の見えない車を運転している。ただしバックミラーだけは見えている。そうです。

バックミラーは過去。過去を見ながら運転しているので、

ここはこういう道だから直線。ちょっと曲がっているからカーブなんだろう。

と予測するしかないんです。

さらにスピードだしたら危険極まりないですよね(笑)。

一応、音楽・映画・漫画などで売れる法則はあります。

それまでの過去に自分がオイシイと思った漫画のシーンや設定・キャラクターなどを寄せ集めることです。

幕ノ内弁当

ですね(笑)。

ファーストアルバムで話題になったミュージシャンはこのスタイルを自然と出して売れるということが良くあります。

ただし、これは若い感性が必要なんですね。

私のような人間がこれをやると、古い時代の美味しいものの集大成になるわけで、カオスになります。

ドカベンがバイクレースに出て途中で戦国時代にタイムスリップする

みたいな(笑)。

スピード時代の話に戻りますが、大手飲食店チェーンも撤収が早いですね。

街の一等地に速攻で作って、3か月で売り上げ目標に達成してなければ撤収!

ってのがよくあります。撤収と見せかけて、違う店ができてもそれは同じ会社の別食品系だったりしますが。

とにかく撤収が早い。これでいいんでしょうか?

もっとゆっくり生きられないんでしょうかね?人間は。(※本記事は有料メルマガ『見ル野栄司のシブすぎ技術秘話』2021年12月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。)

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漫画家 半導体製造装置やアミューズメントゲーム機などの会社で、設計・開発に10年携わりその後漫画家としてデビュー。ものづくりエンジニアの取材漫画「シブすぎ技術に男泣き!」がベストセラーに。現在でもフライス旋盤、3Dプリンター、マイコンボードを使いものづくりをして漫画にしている。週刊プレイボーイ(集英社)、インターフェース(CQ出版)などで連載中。代表作に「シブすぎ技術シリーズ」「ロッカク」(KADOKAWA)「東京フローチャート」「ヤバすぎ技術にむせび泣き!」(小学館)「スナック鳥男」(コアマガジン)他多数。

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