編集後記「締めの都々逸」
「個人が着るもの 個人が作る 大衆向けには 工場が」
服って何なのでしょう。安くて丈夫なら工業製品で十分だし、それなら大量生産が望ましいのでしょう。しかし、個人の人格、哲学、個性、感性を演出するアイテムであれば、やはりオンリーワンの服を着なければいけないのではないか。
規格化され農薬と化学肥料で育てられた野菜は外見は整っていますが、免疫力を高める力はありません。害虫や病気に晒されるから、自らを守る力がついてくるのです。
服も同じなのかもしれません。大量生産の服を着ても、心が豊かにならない。命にエネルギーが補充されない。しかし、一人のために一人の人間が作る服は、心の栄養価が高いと思うのです。(坂口昌章)
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