さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きます。
「この人は話してもわかってもらえなさそうだな」「話してもムダだな」「仲良くなれなさそうだな」……と、そんなふうに感じないでしょうか。こうなってしまうと、相手の話が耳に入ってこなくなり、そればかりか、相手の言葉にいちいち腹が立ってしまい、感情的に反論したくなるかもしれません
つまり、論理的な話し方というのは、やり方を間違えると「イヤな話し方」になってしまうということです。では、攻撃的な印象を与えないためにはどうすればよいでしょうか?それは、論理的な伝え方をしたあとで、「……なんてね」「……なーんて考えてるんですけど」「……って思ったりするんですけど、どう感じます?」などと、語尾をやわらかくすることです
意見が違う人だなと思ったら、「ですよねぇ」と受け止めて、「そういう意味では……」と話をつなぎます。そのまま別の話をしてしまってください
ネガティブな表現はしない!が鉄則。「ポジティブ・フィルター」にかけて、いいイメージのする表現に置き換える
話を聞く目的をつくる「メリット事前予告」話法
戦わない交渉術の3ステップ
1.まずは相手の主張を受けとめる
→「おっしゃるとおりですね」
2.その上で、質問を使って意見を引き出す
→「なぜ、○○は△△なんでしょうね?」(つぶやくように言うのが効果的)
3.相手の意見をふまえ、自分の要求や意見を提案する
→「では、○○というのはいかがでしょうか?」
「先ほどから話題が何度もズレているので戻しましょう」とストレートに言えればよいのですが、もちろんそのようには伝えられません。そこでぜひ覚えていただきたいフレーズが、「すみません!先ほどの○○について興味があるのでちょっと質問してもよろしいですか?」
話し手がハッとして喜ぶ「要約質問」と「意見質問」
「前回出た話題」を出すと2度目の会話はうまくいく
「ロジカルな話し方」だけでは実現できない、人間関係作りの極意、上手な話運び、クロージングにつなげる営業テクニックが書かれており、経営者、営業マンは必読の一冊です。
活字になりにくい部分も含めて、話し方の技術を詳細に論じており、丁寧な本だと思いました。
ぜひ読んでみてください。
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