「台湾のために戦う」と当然のごとく言えるようになった日本の進歩

 

なぜ麻生発言は批判されなかったのか?

私は、三つほど理由があると思います。

1.「台湾を守るな!」とは言いにくい

台湾は、世界一の「親日国」として知られています。東日本大震災の時にも、大いに助けてくれました。台湾が日本を大好きなので、私たち日本人も台湾が大好きです。

いくら親中政治家、親中メディアでも、「いやいや麻生さん。台湾を守るために中国と戦うなんて、とんでもありません!私たちは、『平和国家』なのだから、台湾は『見捨てるべき』です」とは、さすがに言いにくい。

2.リベラル政治家、リベラルメディアも「ジェノサイド国家」中国を守りにくい

一般的に、「リベラル=人権重視」といわれています。リベラル政治家、リベラルメディアが一番擁護できないのが、今の中国です。なぜ?「香港国家安全維持法」で香港人の自由を、完全に奪った。台湾に対し「武力を使っても統一する」と宣言している。最悪なのは、なんといっても「ウイグル問題」でしょう。

  • 中国は、ウイグル人100万人を強制収容している
  • 中国は、ウイグル人女性に不妊手術を強要している
  • 中国は、事実上の「ウイグル民族絶滅政策」をしている
  • それで欧米政府は、「ウイグルでジェノサイドが行われている」と認定している

(ウイグルの状況を知りたい方は、こちらがお勧めです。
● 『ウイグル人に何が起きているのか』福島香織 著/PHP研究所
これを読むと習近平が、ウイグル人を虐殺する「動機」も理解できます)

「人権重視」のリベラルが、ウイグル人をジェノサイドしているといわれる中国を守れるでしょうか?なかなか難しいでしょう。

3.日本国民も中国の脅威を感じている

中国は、1895年から日本領である尖閣について、「中国固有の領土で、核心的利益である」とトンデモ主張しています。しかも、中国は、「日本には、沖縄の領有権はない!」とトンデモ宣言をしています。

● 必読証拠→反日統一共同戦線を呼びかける中国

そして、中国は「海警法」を成立させ、領海侵犯を日々くりかえしている。いくら日本人が「平和ボケ」だといっても、さすがに気がつくでしょう。こっちが「平和主義」でも、むこうから奪いにくることもあると。

というわけで、私は今年、「日本は根本的に変わったな」と思ったのです。

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