前澤友作への批判に乙武洋匡が苦言。“金持ちの道楽”宇宙飛行を称賛するワケ

 

さて、本題。玉川氏の「金持ちの道楽」発言。私はこのコメントを聞いて、率直にこう思った。

「それの何がいけないの?」

絵画や音楽、映画や建築など、多くは「金持ちの道楽」によって発展してきたといっても過言ではない。たとえば、世界的な建築家として真っ先に名前が挙がるであろうアントニ・ガウディも、繊維業を営むエウゼビ・グエルに見出され、生涯にわたって彼の支援を受けながら作品を創り続けた。言い換えれば、世界中を虜にする ガウディ作品は、グエルという大富豪の「金持ちの道楽」によって生み出された と言っても過言ではないのだ。

今回の前澤氏の宇宙旅行にも、そのような側面がないとは言えない。これまでは“プロフェッショナル”しか行くことができなかった宇宙に、日本人として初めて民間人が到達することができた。たしかに、その理由は「彼が富豪だから」だ。しかし、今後も「私も行きたい」という富豪が後に続き、宇宙旅行というものが少しずつ一般化していけば、将来的にはコストが下がり、海外旅行の延長線上にあるような位置付けになる「かも」しれない。

そうした意味では、「金持ちの道楽」は決して批判されるべきものではないはずだし(ニュース番組でどれくらいの時間を割くのが適切かは別問題として)、むしろ称賛したり、感謝する声がもっと上がってもいいのではないかとさえ思っている。まあ、前澤氏の場合は、SNSのフォロワー集めのための露骨な“お金配り”をやって反発を招いたりもしているので、今回の宇宙旅行に関してもそうした延長線上で捉えてしまった人も多いのかもしれないが。

さて、今回のニュース、個人的には前澤氏に感謝している。というのも、私の将来に関して、ひとつの“選択肢”が浮かんできたからだ。

何度転んでもまた起き上がる乙武洋匡さんのメルマガ詳細はコチラから

 

print
いま読まれてます

  • 前澤友作への批判に乙武洋匡が苦言。“金持ちの道楽”宇宙飛行を称賛するワケ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け