私のなかで、以前からずっと解決できない疑問があった。この地球上において「障害」というマイナス要素として捉えられる私の肉体は、無重力状態においてはどうなるのだろうか。やはり地球上と同じく、不便な肉体なのか。それとも健常者と呼ばれてきた人々よりも有利になる部分も出てくるのか。それは「手がない」ことと「足がない」ことでは意味合いが変わってくるのか。
しかし、これまで宇宙飛行士と言えば、もっぱら「手足がある人」ばかりだから、私の疑問が氷塊されることは一生ないのだろうとあきらめていた。しかし、今回の前澤氏のニュースを見て、ひょっとしたら私が生きているうちに宇宙に行けるチャンスも、ワンチャンあるのでは……と思うようになったのだ。
もちろん、私自身は独力で宇宙旅行に行けるほどの資産家ではないけれど、どこか酔狂な金持ちが「面白そうだから乙武を同行させよう」なんてことにならないとも限らないではないか。
そんな妄想を抱いていたら、なんと今年3月に配信されたこんなニュースを発見した。
● 宇宙における「真の多様性」を実現すべく、欧州が身体障害のある飛行士の募集に動き出した
ESAの担当者の説明によると、先天的もしくは後天的な理由で片足または両足が欠損している候補者も検討対象になる。ほかにも、例えば左右の足の長さが異なる人や、身長が130cm未満でも応募が可能という。
ほら。これ、ワンチャンあるぞ!?
「宇宙飛行士・オトタケ」、夢が広がるじゃないか!!
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