俳優として2021年も大活躍を見せた木村拓哉(49)が今度はアーティスト活動を活発化させている。1月19日にはニューアルバム『Next Destination』をリリース、さらに2月からはライブツアーをスタート。自身のインスタグラムには熱の入ったリハーサルの様子を連日投稿している。まさに順風満帆といった木村だが、“あること”をめぐって波乱が起きそうだという。
元SMAPでは誰よりも勝ち組となった木村拓哉
2022年のスタートはアーティストとして動き出した木村。「歌筋、ダンス筋を使うと身体のリアクションが半端じゃない」とSNSで語るなど、久々の歌やダンスにやや苦労しているようだが、充実した日々を送っているようだ。
一方、俳優業も順調そのもの。まだ正式発表はないものの、4月クールから毎週木曜日の夜9時枠で連続ドラマの主演が決定しているという。東京スポーツによると、学校の運動部の先生役だといい、何部かは不明だが格闘技の部活だとしている。
昨年9月に公開された映画『マスカレード・ナイト』も大ヒットし、元SMAPで誰よりも勝ち組となった木村。日本アカデミー賞主演男優賞の受賞は間違いないとささやかれているが、そう簡単にはいかない。実は木村と日本アカデミー賞には過去の因縁があるのだ。
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なぜ木村拓哉は映画賞から嫌われているのか?
興行収入が37.7億円(12月現在)で2021年の邦画部門で第9位となった『マスカレード・ナイト』。2019年に公開された前作『マスカレード・ホテル』も46億円を突破しており、2作続けて大ヒットしたといってよい。
菅田将暉主演で大きな話題となった第8位の『花束みたいな恋をした』の興業収入38億円に迫る勢いをみせ、“客を呼べる俳優”であることを数字で証明した。
それだけではない。木村は12月に発表された「第46回報知映画賞」で主演男優賞を受賞。映画撮影のため授賞式は欠席したが、「本当に嬉しく思っております」と喜びの声をビデオメッセージに寄せた。
報知映画賞は日本アカデミー賞の1年前にスタートした歴史ある賞で、多くの俳優が同じ作品でアカデミー賞を受賞している。いわば前哨戦的なポジションのひとつとして定着しているのだ。
となれば、木村が日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に選ばれる可能性が俄然高まるが、そうすんなりとはいかないと映画ライターは語る。
「ドラマでは『ロングバケーション』『グランメゾン東京』など数え切れないほどテレビ誌で賞を獲っている木村さんですが、こと映画賞に関してはノミネートさえされていません」
そこには木村と映画賞の間にある“因縁”があるという。
「2006年に公開された木村さんの主演映画『武士の一分』では作品賞、山田洋次が監督賞と脚本賞、檀れいが主演女優賞、笹野高史が最優秀助演男優賞しています。でも、そこに木村さんの名前はありませんでした。事務所の方針でノミネートされる前から日本アカデミー賞などの国内の映画賞を一歩的に辞退していたからといわれています」(前出・映画ライター)
そうした行動が各スポーツ紙の映画記者たちを当時呆れさせてしまったようで、映画賞では“キムタク外し”が当たり前という風潮になってしまったという。
現に木村は今回受賞した報知映画賞主演男優賞の受賞コメントの中で、「こういう賞にあまり慣れてないので、非常にどうしていいのか、正直分からない部分ではあるんですけど」と語っており、映画賞とは無縁であったことを自任している。
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すっかり映画賞、ひいては日本アカデミー賞から嫌われてしまった木村だが、果たして15年前の忘れ物を取り戻すことはできるのだろうか。