自分を責めないで。47歳中年男性の「コロナうつ」は更年期の可能性

 

ユングがなくなったのは1961年、85歳のときでした。今から60年前の85歳なので、かなりご長寿だったとは思いますが、現代日本は人生100年時代と言われています。もしかしたら47歳男性さんの、「人生の正午」とコロナ禍が重なってしまったのかもしれません。

20代前半で社会人になったとしたら、47才ならもう25年くらい、なんと四半世紀も、一生懸命働いてきたのです。
「ちょっとしんどくなったな」
「ペース落としたいな」
と思ったって不思議ではありません。

もちろん自分がそういう時期に差し掛かり、「こんなんじゃいかん!」と思い込んでしまっている中で周りの同年代を見ると、「あいつはバリバリ働いている」「あいつは昇進した」「あいつは会社を興して奮闘している」など、“自分ができないことをやっている人達”に目を奪われ、さらに自責の念や自罰心が湧いてしまうかもしれません。

でも、へとへとな人だっていっぱいいるし、人間は機械じゃないんだから疲れてあたりまえです。現に、同年代の女性は身体の大きな変化がある時期です。そして今、男性の更年期障害も、メディアなどに取り上げられ、少しずつ知られるようになってきました。

決めつけるわけではありませんが、不眠や抑うつ、気分障害、摂食障害など日常生活に大きな支障が出る前に、専門家に相談してみてもいいかもしれません。専門家のアドバイスや治療で以前の自分を取り戻すことができるかもしれませんしね。

誰もが「イケおじ」「ちょい悪オヤジ」になるわけではありません。だから焦らなくて結構。小休止の時間を取ることに、罪悪感を持たなくてもよいのではないでしょうか。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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