ユングがなくなったのは1961年、85歳のときでした。今から60年前の85歳なので、かなりご長寿だったとは思いますが、現代日本は人生100年時代と言われています。もしかしたら47歳男性さんの、「人生の正午」とコロナ禍が重なってしまったのかもしれません。
20代前半で社会人になったとしたら、47才ならもう25年くらい、なんと四半世紀も、一生懸命働いてきたのです。
「ちょっとしんどくなったな」
「ペース落としたいな」
と思ったって不思議ではありません。
もちろん自分がそういう時期に差し掛かり、「こんなんじゃいかん!」と思い込んでしまっている中で周りの同年代を見ると、「あいつはバリバリ働いている」「あいつは昇進した」「あいつは会社を興して奮闘している」など、“自分ができないことをやっている人達”に目を奪われ、さらに自責の念や自罰心が湧いてしまうかもしれません。
でも、へとへとな人だっていっぱいいるし、人間は機械じゃないんだから疲れてあたりまえです。現に、同年代の女性は身体の大きな変化がある時期です。そして今、男性の更年期障害も、メディアなどに取り上げられ、少しずつ知られるようになってきました。
決めつけるわけではありませんが、不眠や抑うつ、気分障害、摂食障害など日常生活に大きな支障が出る前に、専門家に相談してみてもいいかもしれません。専門家のアドバイスや治療で以前の自分を取り戻すことができるかもしれませんしね。
誰もが「イケおじ」「ちょい悪オヤジ」になるわけではありません。だから焦らなくて結構。小休止の時間を取ることに、罪悪感を持たなくてもよいのではないでしょうか。
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