母と息子が政敵に……野党の立憲民主党の蓮舫参議院議員(54)の長男である村田琳(24)が与党自民党に入党していたことがわかった。さらに、元自民党議員の糸山英太郎氏(79)と養子縁組をしていたことも判明。なかなか理解しがたい事態となっているが、たびたび溺愛ぶりが報じられていた母と息子の間に一体何が起こったのだろうか。
蓮舫氏の愛息が自民党の大物と養子縁組という衝撃
村田琳は「VOYZ BOY」という40人以上の男性アイドルグループのメンバーとして活動。“蓮舫の息子”という強烈なキャッチコピーと明るい性格で一時はかなり露出も多く、さまざまなテレビに出演。2019年には大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)で俳優デビューも果たしていた。
蓮舫氏もそんなイケメン息子を溺愛し、出演番組はすべて録画、ライブ会場にもたびたび足を運んで、人目もはばからずペンライトを振っていたという。
にもかかわらず、愛息がまさかライバル政党に入党し、しかも養子縁組までしていたという衝撃の事実。NEWSポストセブンが詳細を報じている。
愛息の離反には予兆があった。
蓮舫氏といえば、自民党と舌戦を繰り広げる立憲民主党の急先鋒。コロナ禍の参議院予算委員会の質疑では、蓮舫氏が菅首相(当時)に詰め寄るシーンが多々あった。
そんな母の姿に思うところがあったのか、村田は突如YouTubeチャンネルを開設(現在は閉鎖)し、「国難の中、コロナをどうやって乗り越えていくのか考えていかなければならない中の揚げ足取り。次の選挙のことしか考えていない政治家はみんなやめろ」と母を痛烈に批判した。
さらに、「今日で母親のことを気にして生きるのはやめたいと思います」と訣別宣言をしたのだ。
村田はグループ在籍時代に出演した、お笑いジャーナリスト・たかまつななが運営するYouTubeチャンネル「たかまつなチャンネル」の中で、「訣別宣言をするまでは蓮舫の息子としてどう思われるかを気にして発言などに注意していた」と語っていた。
訣別宣言後は該当で政治に関するアンケートを行うなど積極的な政治活動を開始。事務所は政治活動に理解を示し、村田を後押ししていた。
グループに在籍期間中の昨年4月に糸山氏が総長を務める湘南工科大学に入学、5月には養子縁組をし、本名の「齋藤琳」から「糸山琳」に変わっているという。
蓮舫の愛息・村田琳の真の狙いとは?
糸山氏は実業家として頭角を現し、のちに政界にも進出した自民党の大物フィクサーと呼ばれる人物。米フォーブス誌に「総資産4000億円」と報じられた日本でも有数の資産家だ。
糸山氏には長男がいて、事業の後継者になっていたが、2013年に会社経営のトラブルで裁判沙汰に。長男とは絶縁状態となり、長男の味方になった妻とも離縁しているとされている。
自身が秘書を務めていた中曽根康弘元首相から亡くなる寸前に、自民党の将来を担う人材育成を託されたという糸山氏。そんな糸山氏が真剣に政治活動に取り組む村田に惚れ込み、後継者に抜擢したようだ。
前述の「たかまつななチャンネル」で村田が語ったところによると、母・蓮舫は自然と政治に関心を持つような環境を提供しながらもけして自分の意見を押しつけることはせず、自分自身の意見をしっかりと育てる教育方針だったという。
蓮舫氏の息子が自民党の陰の大物に接近したことで、「糸山氏の莫大な遺産狙い」「民主党から送り込まれたスパイ」などさまざまな憶測が広がる事態となっている。
傍から見れば、母を“裏切る”形となった村田の行動。その重すぎる決断の真意はどこにあるのだろうか?