アボカドはなぜ日本で流行したのか。その仕掛け人“エンジェル”とは誰のこと?

 

アボカドの話に戻りますが、日本でアボカドがここまで食べられるようになったのは、2010年代のヴィクトリアシークレットのエンジェルの影響だと思っています。

ヴィクトリアシークレットは数年前に、経営が傾いてコンセプトもカジュアルになってしまいましたが、それまではセクシーなランジェリーを扱うブランドでした。高級路線ではなくカジュアルな価格帯のブランドです。(日本のランジェリーブランド「ピーチジョン」は、元々、“ヴィクトリアシークレットの日本版“をイメージしてスタートした印象です。)

ヴィクトリアシークレットはアメリカのブランドです。日本はあまりターゲットにしておらず、私は高校生の時からカタログを取り寄せて通販で買っていました。

そして、このヴィクトリアシークレットのモデルたちは、世界中のファッションモデルの憧れでもあり、ヴィクトリアシークレットのモデルのエースたちを“エンジェル”と表現するのですが、ヴィクシーのエンジェルたちのインスタグラムが世界中の女性たちの流行を作っているといっても過言ではありません。

オーストラリア出身のモデル、日本でも一時大人気だったミランダ・カーもヴィクシーのエンジェルです。

とにかく彼女たちがインスタなどのSNSで発信することを世の中のセレブにおち、素人のインフルエンサーにも落ちて、という形で広まっていきます。ローラなども3次請けくらい。悪い意味ではなく皆エンジェルの真似っこです。

なので、次に何が流行るかを知りたければ、エンジェルたちのインスタをチェックするのが一番早いです。

先ほどヴィクトリアシークレットは経営が傾いて、それを期にコンセプトがカジュアル路線になったと書きました。昔のLLBeanを想起してしまうのですが、そういうセクシーな、ではなく「普通の」というのが、そういう風に“幅を広げた”と言ったほうが正しいと思います。セクシー路線も残っているものの、勢力は弱いです。

そのため、さんざんエンジェルの話をしたけれども、もはやエンジェルという存在がもうほとんどないですね。

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