プーチンすら策に嵌めるか習近平。中国「ウクライナ戦争」を利用した債務の罠

 

では、このような支援の「借り」を、ロシアはどのように返すのであろうか。

基本的に、民間の内容であるといっても、たぶん中国政府はその恩を着せるということになるでしょう。

そのうえで、中国は中国の野望をロシアにぶつけることになります。

具体的に言えば、「資源」または「北極海航路」における港の租借ということになるでしょう。

習近平国家主席によって「一帯一路」ということが大きな目標になっている中国は、「一路(海のシルクロード)」で北極海航路を中国の権益に含むとして、ロシアと一時険悪になっていたことがあります。

当然に今回の恩を売ることによって、その部分を要求してくることになると考えられます。

ある意味で「戦争を利用した債務の罠」が発動するということになるでしょう。

プーチン大統領はそれを受けるのか、あるいは、そのことをもって中国と対立してゆくのかということになってゆきます。

一つのウクライナの戦争が、次の戦争を引き起こすきっかけになるということになるのではないでしょうか。

また、そのときに、経済制裁が終わっているのか、あるいは、そのまま経済制裁を継続しているのかということも大きな問題になってくるということになるのではないでしょうか。

そのように考えると、今後大きな選択肢があり、その中では、日本も巻き込まれる世界大戦がはじまる可能性があるということになるのではないでしょうか。

そのような意味で来月からは日本の防衛について話をしてゆきたいと思います。(次号に続く。この続きをお読みになりたい方は、この機会に『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』をぜひご登録ください。初月無料です)

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