春は新入社員が入ってくる季節。高い志を持って新しい一歩を踏み出しますが、その一方で入社してすぐに辞めてしまう社員が多いのも事実。果たして、勤務先として魅力ある会社とはなんなのでしょうか?無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんは、自分の勤務している会社の「魅力」について考える道筋を紹介しています。
魅力ある会社にするには?有名?待遇が良い?福利厚生の充実?休みが多い?
勤務先として魅力のある会社とはどういった会社でしょうか?
世界に名の通った大手一流企業でしょうか。上場している企業でしょうか。新進気鋭の独自路線を貫くベンチャーでしょうか。
いえいえ、そんなことはありません。
上記した以外にも魅力のある会社は、たくさんあります。
では、勤務先として魅力のある企業とはどういうものなのでしょうか?ご自分の勤めている会社、あるいは経営している会社を想像してみてください。
勤務先として魅力を感じていますか?社員は魅力を感じているでしょうか?
いかがですか?
おそらく想像したときに、下記のキーワードから思い浮かべたと思います。
・給与面の待遇
・有休休暇の取りやすさや日数
・残業の量
・職場の人間関係
・仕事へのやりがい、充実感
・福利厚生
こうした側面から自分の会社が魅力があるかどうか?を判断したときに魅力どころか不満を感じたという人も少なくないかも知れませんね。
では、給与も良くて、残業もなく有休取り放題で充実もしている、みたいな会社が果たして魅力ある会社なのでしょうか?
決してそうではないはずです。
その理由は、みなさんが書いた入社時の履歴書にあります。起業したときの事業計画書にあります。
すなわち「志」や「その仕事をする(したい)という動機=モチベーション」
というものがあるからその会社にいるわけです。あるいは、会社を立ち上げたのです。
つまり、会社ではなく、仕事そのものに魅力を感じているのです。
それが長年の勤めで待遇や人間関係の問題など、様々なことを悩み抱えていくようになり、会社に対する不満が募っているというのが大半ではないでしょうか。
人のモチベーションはいつも高いわけではありません。でもモチベーションを維持していくことで、仕事と会社の魅力をイコールに近づけることが可能なのです。
ちょっと考えてみてください。
現状に不満があるからといってスグに給与を高くしてもらったところで、一時的な満足にはなりますが、人には欲がありますからいずれまた「割りが合わない。」とかいって不満が再燃します。
有休をたくさんとって、プライベートを充実させるとかいったところで、一時のリフレッシュにはなりますが、それを年に何度も繰り返すと仕事に支障がでてくるでしょうし、それが原因で逆に充実感を喪失することにも繋がります。
つまり、モチベーションを保つ時に考えなければいけないのは、条件面や自己都合ではなく「仕事そのものとどう向き合い、取り組んでいるか?」が重要なのです。
それに伴って評価=条件などがあるはずです。