もはや時代遅れ?メイドインジャパンに拘る日本を世界が失笑するワケ

 

「中国産」について、日本人のステレオタイプを変えなければならないだろう。確かに、中国製品はまだ個々に規格外の品質である。全体的に見れば、中国製品の品質はここ数年で大きく向上している。化粧品、日用品、家電、アパレルなど、高品質の中国製品は次々と生まれて、日本に輸入されてきた。高めの「日本製」は厳しい状況に置かれているに違いない。

最近、「中国産アサリが日本産に化ける」というニュースがあった。産地偽装の背景には、国産アサリの減少がある。減少した分を補うように輸入アサリが増加し、今では中国など「外国産」が9割を占める。

偽装することは勿論いけない。しかし、なぜ国産アサリの減少という事実を隠すのか。日本人の一般的な心理特性は、いまだに国産だけを信じ、中国産を信用しないことである。企業はこのメンタリティに合わせて偽装している。

時には、「国産」に拘ることは一種のこころの閉鎖であるかも知れない。海外の人にも、ものにも心をもっとオープンにすればいいんだ。「日本製」というより「日本技術」に誇りを持ち続ければいい。

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在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

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