韓国・ユン次期大統領の逆襲。法務部長官に“戦友”指名で文在寅に迫るXデー

2022.04.20
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kp20220316
 

韓国の尹錫悦(ユン・ソンヨル)次期大統領が戦友ともいえる韓東勳氏を法務部長官に指名したことにより、韓国民主党側は指名を撤回せよと躍起になっています。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、その理由と韓国独特の長官任命前に行われる「国会聴聞会」について詳しく語っています。

どうしても韓東勳が嫌いな民主党

韓東勳(ハン・ドンフン)法務部長官候補をめぐる与野党の対立が聴聞会が始まる前から一触即発だ。民主党は18日、「指名が当然撤回されなければならない」(朴弘根・院内代表)と背水の陣を敷き、尹錫悦(ユン・ソンヨル)次期大統領側では「当選者が韓候補を重視したいという考えをほぼ初期から持っていた(=つまり撤回などはない)」(韓悳洙首相候補)としている。

尹錫悦と韓東勳の信頼関係は強い。おそらく「戦友」と同等くらいの一体感があるはずだ。あれだけ文政権に叩かれても(左遷され、職務ができないようにいやがらせされても)負けなかった二人だ。

あるニュースで二人が握手しながら挨拶する場面があるのだが、それを見ると、二人の間には「信頼」よりも「愛」さえも感じられるくらいだ。「よく戦ってきたよな、戦友よ」ということばがテレパシーのように二人の間に通いあっているのを見て取ることができる。

尹錫悦は長官候補のうち韓東勳候補を最も信頼しているだけに、(尹次期大統領は)政治的考慮なしに韓東勳を法務部長官に指名したというのは周知の事実。

韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理候補者は、「尹当選者が韓東勳候補を法務部長官指名しようと考えた時は、検察捜査権調整問題(検捜完剥)がまだ大きなイシューになっていなかった」とし、「偶然指名した後、この(民主党の検捜完剥)問題が敏感になっただけ」と付け加えた。

「引継ぎ委」関係者は中央日報とのインタビューで、「聴聞報告書採択の不発まで最初からすべて念頭に置いて指名した。撤回は多分ないだろう」と語る。

以前にもこのメルマガでアップしたが、韓国では各長官を任命するときに、まずは国会で「聴聞会」を開き、ここであらゆるネガティブ攻勢をかけて(反対党が)質問する。

しかし国会聴聞会というのは一つの形だけであるので、ここで「不適」となっても大統領の権限でなんの問題もなく「任命」できる仕組みになっている。

じゃなんで聴聞会など開くのか、という疑問が生ずるのは当然。一つの形整えの意味もあるし、あらゆる質問が出てあらゆる過去の不正などが暴かれるので、国民はその人物についてかなりのところまで「知る」ことができる。

ああいう人間なのに大統領はあいつを任命するのか。そういった認識を国民がもてることは一つの大きな意味となる。

文在寅は国会で否定された人を34人も「そのまま」長官として任命した。このことも、国民をして文在寅に不信感をもたせる大きな原動力の一つとなっている。

だから何人も何人も国会聴聞会で否定された人を長官に任命してしまうような事態が起これば、いくら尹錫悦人気が高いといっても「結局は前と同じじゃないか」という評価になっていくことは目に見えている。普通は、聴聞会で否定されても大統領の権限で任命するのは2、3人くらいのようだ。

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