ナタリア・ポクロンスカヤさんは、反戦
繰り返しますが、今ロシアで戦争に反対すると逮捕されます。そもそも「戦争」という用語を使うと捕まるのです。「特別軍事作戦」という用語を使わなければなりません。
そんな中、ナタリア・ポクロンスカヤさんは、はっきりと「反戦」の立場をとっています。先日、「スカジーガルディェヴォイ」チャンネルに出演し
ていました。
● Наталья Поклонская: ≪Украина ? это не Россия≫ // ≪Скажи Гордеевой≫(YouTube)
何を語っているのでしょうか?一部要約してみましょう(逐語訳ではありません)。
ナタリア・ポクロンスカヤ 「私はウクライナを去るつもりはありませんでした。ウクライナは、私の国です。でも、そこで私は自分の場所を見つけることができませんでした」
ナタリア・ポクロンスカヤ 「私はウクライナ人です。私はウクライナ国民の一部です。私は、ウクライナを愛しています」
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こう宣言することは、今のロシアでは、とても危険なことです。
ナタリア・ポクロンスカヤ 「私の国籍はロシアですが、私はウクライナ人です」
ナタリア・ポクロンスカヤ 「私の祖国は、もちろんウクライナです。私は、そこで生まれたのですから。」
司会者 「最近は、ロシア人とウクライナ人は同じ民族で、「ウクライナ人」という民族は存在しないといわれていますが」
ナタリア・ポクロンスカヤ 「最近、ウクライナで生物研究所が発見されたといわれています。そこでロシア人をターゲットにしたウイルスが開発されていたというのです。もし私たちが一つの民族なら、どうやってそんなウイルスを作ることができるのでしょうか?私は、この話は、ファンタジーだと考えています。ただのファンタジーです」
彼女のいっていることを説明すると、
ロシア軍は、
- ウクライナの生物研究所がロシア人をターゲットにした生物兵器を作っていたとしている
- しかし、ロシア人とウクライナ人が一つの民族なら、ロシア人に生物兵器を使用すれば、ウクライナ人も死ぬことになる
- だから、そんな話は、ファンタジーだ
彼女のいっていることの本質は、「ロシア軍はウソをいっている」です。今のロシアの状況を知っている人から見ると、「非常に危険な発言」といえるでしょう。
司会者 「ロシア軍は、ウクライナで『ナチズムからの解放者と』して、『喜んで迎えられる』という期待がありましたが」
ナタリア・ポクロンスカヤ 「実際、ウクライナは、ロシアではありません。(ロシアによるクリミア併合以降)8年間で、多くのことが変わったのです。大統領もかわり、ロシアも新しい大統領(ゼレンスキー)を承認しました。もし1年前、2年前、1か月前、2か月前に、『ウクライナ全土の人々は、(ロシア軍を)花束をもって歓迎しますか』と聞かれたら、私は『いいえ』と答えたでしょう。」