ようやく世間も気づき始めた?「いい円安」などほとんどない現実

 

ついでにいうと、民主党政権時代が暗黒だったという人の多くは、あの頃の円高を問題にする。通貨が高いということは、その国が買われているということなのに、なぜか暗黒時代の扱いだ。

確かに円が高いと外国人からみて割高になるので株価は安くなる。それで民主党政権の時代は暗黒の時代と言われるのだろうが、日本の場合、年金も保険も株価に連動していないから株が安くても庶民は困らない。要するに金持ちにとって暗黒政権だったのだが、テレビ局は金持ちの味方なので暗黒政権と呼ぶのだろう。失業率も減らし、実質賃金も上げ、今よりはるかに一人当たりのGDPも大きかったのに暗黒政権と呼ばれ続ける。この国は金持ち天国だ。

実は、円高は、日本企業にとっては外国の会社を買いやすくなるというメリットがある。ただ、経営者の脳が足りない場合は、そこが思いつかないから輸出で儲けられないと焦ることになる。

以前、対談したことのある元財務官の榊原英資さんによると、円高の是正はドルを買えばいいので簡単だが、円安の是正は難しいらしい。そこで協調介入が必要なのだが、アメリカが応じないので、しばらく円安は続き、140~150円になってもおかしくないという。(メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2022年4月23日号より一部抜粋)

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高齢者を専門とする精神科医、学派にとらわれない精神療法家、アンチエイジングドクター、そして映画監督として、なるべく幅広い考えをもちたい、良い加減のいい加減男。

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