一方、同日発表が予想されていた大統領室首席秘書官級の人選は行われなかった。
張済元(チャン・ジェウォン)次期大統領秘書室長は記者団に対し、「次官級、庁長、首席秘書官、秘書官など(人事対象が)何人かの検証業務が非常に滞っているためと考えればいいだろう」と語った。
検証途中で過去の不正などが次々に明るみに出てくる候補もいて、「引継ぎ委」は人事・人選にはかなり苦労しているようだ。
ペ・ヒョンジン報道官は、「効率的な政府、能力のある政府を作りたいという次期大統領の深い考えが込められているため、慎重に職制改編と人事を考慮している」とし、「有能な政府大統領室をお見せするために努力している。まだその期日を決められていないという点はなにとぞご了承ください」と述べた。
大統領室の職制改編も確定状態ではないと尹次期大統領側は伝えた。
これと関連して安哲秀「引継ぎ委員長」は同日、引継ぎ委のブリーフィングを通じて、「次期政権で最も重要な役割は未来のドル箱を探すことであり、特に第4次産業革命人材を育てることだ」とし、「それをするための最大の象徴の一つが科学教育首席を設けること」と明らかにした。
さらに安委員長は、「これ(科学教育首席新設)自体が、次期政府が文在寅政府と比べて違うということを示すことができるものではないか」とし、「それを(尹次期大統領に)切に申し上げ、(尹次期大統領から)『考えてみる』という回答をいただいている」と付け加えた。
安委員長の要請どおり科学教育首席が新設されれば、新政権の大統領室は「2室(秘書室長・安保室長)、6首席(経済・社会・政務・広報・市民社会・科学教育)、1企画官(人事)体制で出発する可能性が有力だ。
現在、大統領府は「3室8首席」体制である。次期政府の新しい形が、だんだんその姿を現し始めている。政界に「借金」のないその自由さを生かして、思う存分にしがらみのないスリムな政府を作り、公正なる政治をやっていってほしいものである。
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