“パクリ戦略”で韓国第5位の財閥に。ロッテが模倣と工夫でのし上がれたワケ

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「お口の恋人」でお馴染みのメーカー・ロッテ。日本と韓国で大成功を収めた企業ですが、実はその歴史は“模倣と工夫”を続けてのし上がってきたといいます。果たしてどういうことなのでしょうか?メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の中で、ロッテ創業者である重光武雄こと辛格浩氏について迫っていきます。

【一日一冊】ロッテを創った男 重光武雄論

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ロッテを創った男 重光武雄論

松崎隆司 著/ダイヤモンド社

ロッテというとパクリというイメージしかありませんが、本当のところがどうなのだろうか、という問題意識を持って手にした一冊です。

ロッテ創業者の重光武雄こと辛格浩(しんきょくほ)は早稲田高等工学校に学び、真面目に働いて、日本人から資金を出してもらって、油脂工場を運営します。人から信頼される人間だったのでしょう。

戦争で工場は焼けてしまいますが、戦後は原料のひまし油から石鹸、靴墨、ポマードを製造し、闇市で売って財をなしました。その後、ガムに進出し、シェアを拡大。チョコレート事業にも進出していきます。

バブル時代も投機に走ることなく、事業に使うために不動産を購入しており、真面目に事業に取り組む姿勢が伝わってきます。

湿地や水田、埋め立て地などを安く手に入れて、そこに生産設備などを設けて活用していくことを好んだようだ。結果的に、これらの土地は膨大な含み利益を持つようになる(p176)

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