朴敏植は、中央日報の電話取材に対して、「最初は名前だけしか知らない先輩から来いと言われて気が気でなかった」とし、「1時間ほど忠告を聞いて事務室に戻ったんだけど、よく知らない後輩にも心から接する尹錫悦先輩の気持ちが本当にありがたく感じられた」と当時を振り返った。
その後、二人はたびたび連絡を取り合い、緊密な関係を維持してくることになる。
昨年3月、政府の嫌がらせによって検察総長の仕事が何もできなくされたとき、「もはやこれまで」と言って尹錫悦が検察総長を辞任すると、朴敏植は彼を助けるためいわゆる「下っ走り」役を自任した。
外交官(外交官試験22回合格)、検事(司法試験35回合格)出身で、釜山で第18・19代国会議員を務めた彼は、誰も頼んでもいなかったのに自ら各界各層の元老・専門家を訪ねて助言を求め、これを再び尹錫悦に伝えたという。
朴敏植を通じて尹次期大統領と縁を結んだ保守陣営の政治家も数人いる。代表的な人物が金秉準(キム・ビョンジュン)「引継ぎ委」地域均衡発展委員長だ。
尹次期大統領と金秉準委員長が昨年7月の初会合で、ワイン6本を空けて長時間対話を交わした席に、朴敏植も同席した。
当時、陣営関係者によると、「朴敏植が政界関係者に会う時は、常に厚いノートを持ってきてメモを取っていた」とし「尹次期大統領の『世論伝達者』の役割を果たした」ということだ。
現在は特別補佐官として働いている朴敏植は、尹次期大統領の党内選挙陣営では企画室長、本選陣営では戦略企画室長を務めた。リアルタイムで世論動向を把握し、対応戦略を立てる役割が主な役割だった。
大統領選挙の勝利後には特別補佐官(特補)に任命され、尹次期大統領が国民と身近に疎通できる案を模索することに苦心している。
朴特別補佐官は「わたしが尹次期大統領を助けたのではなく、むしろ尹次期大統領に多くの助けを受けた人間だ」とし、「新政権の成功のために黙々と支援する」と語る。
たぶん韓東勳法務部長官候補の次くらいに尹錫悦が信頼を寄せる人材なのだろう。
今後どんな働きをして新政権を補佐してゆくのか。ご注目いただきたい。朴敏植=パク・ミンシクという人間のことを。
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