芦屋といえば関西の高級住宅地として知られていますが、そのセレブばかりの場所になんと“激安スーパー”で知られる「玉出」が出店しているそうです。繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で、セレブたちを満足させるどのような戦略を練っているのかを解説しています。
無謀な挑戦!? 庶民派スーパーが、高級住宅地「芦屋」に出店する理由
関西ではお馴染み。1円セールと派手な看板で知られるスーパー「玉出」が、高級住宅地「芦屋」に出店するというニュースが。
この記事のタイトルを見た時、なんと無謀なことを、あり得ないと感じましたが、ニュースの注目度を高めるための“煽り”でした。
実際は、スーパー「玉出」を運営する企業が、有機野菜や自然食品を扱う、まったく別路線のスーパー「F.F.マルシェ芦屋」を開店させるというものでした。
つまり、富裕層向けの店舗なのです。それなら、納得できます。どう考えても、スーパー「玉出」でお客さまを誘引することはできません。
激安スーパーであるとともに、店内の雰囲気もかなり庶民的。失礼ながら、芦屋のセレブが利用するようなお店ではありません。
では、なぜそんなスーパーを運営する企業が、芦屋に出店するのでしょうか。
対マスコミ的には、「高級食品を扱うスーパーとして、芦屋に出したかった。芦屋のブランド力を生かして、2号店3号店を出店させたい」としています。
私が、その本音を翻訳すると、ブランド力の高いスーパーを築き上げ、企業としての価値を高めたいということではないでしょうか。
高級スーパーを経営する会社。それが、目標だと推察します。
芦屋には、「成城石井」「いかりスーパー」「明治屋」などの高級スーパーが点在しています。これら知名度も高く、地位も確立しているスーパーを相手に、どの程度戦えるのでしょうか。
そのカギを握るのは、お店の立地だと考えます。