正義を煽ってプーチン批判。金持ち優遇のメディアを盲信する日本人の愚かさ

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ウクライナからの映像により、次々と明らかになるロシア軍による蛮行。しかしながら、それらの「受け取り方」には大きな注意が必要となるようです。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では著者で現役医師の和田秀樹さんが、テレビで過激なプーチン批判を展開している専門家を信用できない理由を明かすとともに、メディアに露出するために学問的良心を売り払う人々を強く批判。さらに、ウクライナから発信される映像を100%の真実として報じる日本のマスコミに対して、苦言を呈しています。

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信じる者がバカをみる。喜々としてプーチン批判をする日本国民

今回のウクライナ戦争に限ったことではないが、つくづく、日本というのはちゃんとした学者がいない国、少ない国だということがわかる。

テレビで喜々としてプーチン批判をするロシアの専門家と称する人間は、さすがに命は狙われないだろうが、少なくともプーチンが大統領である間は、ロシア政府筋の情報が入らなくなる。

ロシアの研究を今後も本気でしたいなら、不愉快だが、過激なプーチン批判は控えるだろう。

しかし、彼らは、そういう情報が入らなくてもいいから、テレビでプーチン批判を続ける。

学問よりテレビに出ることを優先させるような学者を私は信じることはできない。

これはコロナ学者にも言えることだ。

少しでも人々に安心感を与えるような情報を提供せず、夜間の人流と感染者にきちんとした相関を示すデータを決して出さないくせに、テレビに出るためなら「まだ怖い」と言い続ける。

テレビに出るためなら学問的良心を売り払う人が多すぎる。

たまに准教授や専任講師もいるが、コロナを煽る学者も、ロシアの批判をするだけでロシアに対するきちんとした予測をしない学者も、たいていは大学教授や名誉教授だ。

外国では、教授というポストは、研究のスタートラインと考えられる。

そのポストをもらうことで研究費が集めやすくなり、本格的な研究ができる。

しかし、日本では教授というのはあがりのポストだ。

それ以上、上に行く必要もないし、実質的に終身雇用なので、それ以上の勉強をする必要もない。

勉強を続ける学者は続けるだろうし、テレビに出たい学者は、それ以上の情報が入らなくなってもそれを優先する。あるいは、最新の論文を無視してでも、テレビが喜びそうな発言をする。

そのおかげで、日本人はウクライナ問題では、必要以上に感情的な反応をするし、コロナ問題では必要以上の自粛をする。

どちらも、日本の国益に沿わないことだけは確かだ。

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