引退後の夢は映画監督。無念の凶弾に倒れた安倍晋三氏の人となり

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7月8日、奈良市内で応援演説中に銃撃され亡くなった安倍元首相。その政治手腕に対する評価はさまざまありますが、気さくな性格で多くの人から慕われていたのもまた事実です。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では著者で現役医師の和田秀樹さんが、実際に接した際に感じた安倍氏の印象を紹介。腰も低くマイルドな人となりを高く評価するとともに、安倍氏を含めた世襲議員が、マスコミ内でおしなべて人気がある理由を考察しています。

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日本の悲劇

安倍元首相が亡くなったというか、殺された。

このメルマガを読んでこられた方ならご存じのことだろうが、私はアベ政治を批判し続けてきたし、彼の政策に関しては好きになれないどころか、日本を韓国に抜かれるくらいボロボロにしてきたことにしても、コロナ禍の真っ最中に(おそらくうつ病になったのだろう)2か月も政権をほっぽらかして、首相の在位記録を樹立するや、すぐに政権を明け渡す姿勢など、政治家としての資質にすら疑いを感じている。

ただ、公人であるがゆえに政治家としてとか、政策などに批判をしていただけで、実は、あまり政治家に会わない、とくに総理経験者など5人しか(2人は結婚式の別の席にいて、一言も会話を交わしていない)お会いしていないという中で、本当に素敵な人だった。

腰も低く、マイルドで、育ちのよさがにじみ出ている。

おそらく、わけへだてもしない。

私も「エンジン01文化戦略会議」に入って以来、林真理子先生他、偉い人の金魚のしっぽのような役割なので、いろいろな偉い人たちが、林先生と私とで態度が変わる経験を何度もしてきた。とくに林先生がいなくなってからがひどい。林先生が同席中は、それなりに私を遇してくれるが、そのあとで、一言も話をせずに、残りの偉い人仲間でしか話をしないという経験もしたこともある。

こういうことは今でも覚えているが、あえて実名は書かない。

一般的に偉そうにするやつは成り上がりが多い。

塾のオヤジ(しかも大して実績を上げていない)から文科大臣にまでなったシモムラとかいう奴は、私が大学の教員としてあいさつをする(というか、お節介な人がいて彼の席につれていかれたのだが)と「僕が君の大学の医学部を認可してやったんだ」とわけのわからない恩を着せられた。私にはまったくメリットのないことなのだが、「それはどうもありがとうございます」と卑屈に頭を下げることになった。

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