陰謀論とは別物。FBIによるトランプ家宅捜索を待ち望んでいた“組織と人々”

 

今回の強制捜査で、どういった機密資料をトランプの自宅から押収したかを大雑把にでも公表されれば「少なくとも我々はトランプの関心事ではなかったようだ」と多くの有力関係者は安心できるのです。

その意味で、このFBIの強制捜査は機密の暴露を心配する関係者の要望にもそうものと言えます。

また、こういった「トランプに弱みを握られた可能性がある」と思う人達が、トランプは嘘つきであると言う印象を世界中に与え、発表する手段を奪う事を画策することも十分にありえます。

彼らがやったかどうかは別にして実際にそうなっています。

彼らが大手のマスコミに影響を与えて反トランプのキャンペーンのような展開になっているのかも知れません。ディープステートのような結社ではなくても、トランプを恐れる有力機関の力が自然に結集されているのです。

トランプ大統領、就任式の参加人数が史上最高だったなどと分かりやすいウソもついていましたが、十分に理解できる主張もありました。

特に国境の問題は人の心を動かします。以下、トランプの主張です。

全米で不法移民は1,100万人と呼ばれているが、実体はどれくらいいるか分からない。

 

不法入国者に難民申請されたら、裁判所出頭を条件に釈放する「キャッチ・アンド・リリース政策」は国境を有名無実化している。

 

優秀な外国人が真面目に移民申請して断られている一方で、不法に侵入した素性が分からない人たちに市民権を大量に与えているのはおかしい。

 

以前、キューバのカストロが「この国から出て行きたい奴はでていけ」と発言。カーター大統領が受け入れを発表したらキューバは刑務所の囚人を開放。アメリカに送り込みその後遺症に今も苦しんでいる。

 

アメリカの刑務所で税金で養っている不法移民の犯罪者は30万人以上である。

 

「不法滞在であっても基本的人権を侵してはならない」という名のもとに、医療保険、食料費補助、住宅補助、児童福祉、教育補助、職業訓練、運転免許証の交付までも認めている都市(サンクチュアリシティー)は不法移民の流入を促進している。

極めて真っ当な主張です。それが米国の一般市民の心を動かしました。

しかしその真っ当な主張を伝えている日本の報道機関はまれです。トランプは貧乏な白人を騙しているといった解説ばかりでした。

たとえばキャッチ・アンド・リリース政策への批判など、大統領選で大きな論争になっているにも関わらず、トランプ大統領任期の前後1年を加えた6年間で日本のTVで解説されたのを見たことがありません。

日米のように交流が盛んな2国間でも情報統制は十分にできるのだなと驚かされました。

現に今もテキサス州知事は、バイデンの人権的な国境政策に強固に反対しており、トランプの政策を支持しています。史上最高の不法移民が押し寄せているからです。

テキサス州知事は独自にトランプの壁の建造を続け、捕まえた不法移民をホワイトハウスのあるワシントンDCに搬送して釈放しています。バイデン大統領への警告であり露骨な嫌がらせです。

【関連】テキサス州知事ブチ切れ。日本メディアが伝えぬ米国の政策論争とは

しかし、それを日本のTV局や新聞はほとんど報道していません。不思議な事です。

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