安倍国葬前に逮捕される大物政治家は誰か?Xデーは9月中旬「時効で逃がさぬ」東京地検特捜部ガチギレの矛先

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検察人事に介入してきた安倍元首相の突然の死によって“覚醒”した感がある東京地検特捜部。9月6日にはKADOKAWAの元専務ら2名を逮捕するなど東京オリンピックの贈収賄事件を厳しく追及して国民から快哉の声が上がっていますが、やはり大本命は安倍氏と関係が近かったあの大物政治家のようです。『アクセスジャーナル・メルマガ版』の山岡記者が解説します。

※この記事はメルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2022年9月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料お試し購読をどうぞ。

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森元首相、菅義偉前首相「ではない」

東京五輪のスポンサー契約を巡る、「電通」元専務で、東京五輪組織委元理事の高橋治之容疑者と、紳士服大手「AOKIホールディングス」(8214。東証プライム。横浜市都筑区)との贈収賄事件──ここに来て、高橋容疑者は、AOKIがスポンサー契約を結ぶ前後に、東京五輪組織委会長だった森喜朗元首相をAOKI側と面会させたと特捜部の調べに供述しているとの情報が出て来ており、他の複数の政治家も含め、特捜部はどの政治家を狙っているのかと、一挙に世の関心はそちらに向かいつつある。

本紙が得た情報では、確かに特捜部は森元首相、それに菅義偉前首相に関する情報もかなり集め、すでに関係者から供述も取っているようだ。

もっとも、この2人の元首相の名が出て来るのは、専ら、AOKIとは関係ない、五輪開催を東京に持って来た件の方で、そのなかには民間企業「セガサミーホールディングス」(6460。東証プライム。東京都品川区)の里見治会長の名も出ている。

この絡みに関しては、本紙では約2年前に『週刊新潮』記事を紹介しているので、そちらをご覧いただきたい。これには高橋容疑者も深く関り、IOC委員だったラミン・ディアク親子には東京招致委員会(竹田恒和理事長。当時)から2・3億円、その過程で、竹田氏の“親分”の高橋容疑者の口座に約9億円入金されていた疑惑が出ていた。

しかしながら、特捜部は時効の関係(東京招致が決まったのは2013年9月。わが国の贈収賄の時効は贈賄側が3年、収賄側は5年)、それに森元首相は高齢で持病もあり、勾留中に万一のことがあってはいけないということで、やる気はないという。

「捜査権限の問題もある。ただし、特捜部はフランスの検察(現在も捜査中)からはかなりの情報を得ている。結局、五輪絡みで国内でやれるものはないか徹底して調べ、そのなかで出て来たのがAOKIの件。

ただし、検察は今、司法取引をすごくやっていて、高橋らの逮捕前に、電通の現役幹部とか、セガサミー側と片っ端呼んで供述を取ってがっちり押さえている。高橋は口が堅いというが、まず逃れようがない」(政界関係者)

「平井卓也 初代デジタル大臣を逮捕」が最有力

そして、実はAOKIの件はある意味、入口に過ぎないとも。

「甲斐行夫検事総長は、安倍晋三元首相が検察人事に手を付けたことを本当に怒っている。安倍氏の死去を契機に、安倍氏も関与したこの東京五輪の闇の部分で政治家をやろうとしている」(同)

その結果、すでに目を付け、周りを固めているのが、何と「平井卓也」元デジタル相(当選8回。岸田派)というのだ。

平井氏が岸田派と聞いて、不可解と思う読者もいると思うが、特捜部が平井氏に目を付けたのはこういうことだと見るのは、ある永田町関係者。

「平井氏も電通出身。そして上司が高橋容疑者だった。ちなみに、安倍元首相の妻・安倍昭恵氏も電通に務めていたことがあり、平井氏と面識があるとも。そうした縁から、五輪利権に預かる安倍・森コンビが、他派閥の方が好都合ということで利権絡みの使い走りに平井氏を使っていたようなんです」

ちなみに、本紙過去記事を検索すると、平井氏、安倍元首相が心酔していた教祖の息子の結婚式に出席。また、安倍政権時代、安倍氏は北朝鮮への強硬ぶりを見せながら、その裏で朝鮮総連中央本部の問題ではちゃっかり譲歩していたわけだが、その関連で平井氏も関与していた。

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