ブリティッシュメディカルジャーナル(BMJ)に掲載されたsystematic reviewですから、信頼度はとても高いです。「高齢者において、LDLコレステロールと死亡率の関係は、ないか、逆相関している」という結論です。
従来言われてきた、「LDLコレステロールが高値であるほど、総死亡率と心血管死が増える」というコレステロール仮説を根底から覆す「システマティック レビュー」です。
日本動脈硬化学会と対立している日本脂質栄養学会の「コレステロールが高いほど長生き」という主張にとって、これ以上ない追い風と言えます。日本動脈硬化学会の「コレステロールが低いほど良い」という主張は、雲行きが怪しくなってきています。
私も、「コレステロールが高いほど長生き」と思っていますので、大変嬉しい「システマティック レビュー」だと思います。
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