なぜ香川照之は許されてしまうのか?セクハラに甘すぎる日本芸能界の闇

Beautiful Woman Holding a Card Arm Extended with #MeToo written on it
 

アメリカの場合 ハリウッドの大物プロデューサーがセクハラ80件で禁錮23年 #MeTooへ

そもそも、総じて日本はセクハラに甘い。2015年に元TBS記者の山口敬之氏が記者志望である女性、伊藤詩織さんに薬物を飲ませてレイプしたとして訴えられた事件があった。

伊藤さんは刑事訴訟を起こしたものの、証拠不十分で不起訴。その後、伊藤さんは検察審査会に申し立てたが、ここでも「不起訴相当」の議決。

伊藤さんはさらに民事訴訟を起こし、2審東京高裁判決は伊藤さんが受けた性被害に関して山口氏に約332万円の損害賠償を命じる一方、伊藤さんにも事件の経緯を記した著書などで相手の名誉を毀損したとして55万円の支払いを命令。

ハリウッドの場合はどうか。

1990年代後半からハリウッド映画業界で成功を収め、数々のアカデミー賞作品を世に送り出してきたハーヴェイ・ワインスタイン(70)は、1992年以降、女優志望の若い女性80人に対し、レイプを含むセクハラ行為を働き、2020年に禁錮23年の判決を受けて服役している。

最初にワインスタインのセクハラ被害を訴えたのは、ローズ・マッゴーワン。その後、被害を受けた女性たちがTwitterで、

「#MeToo」

と名乗り上げた。

日本の場合、刑事裁判上の“重罪”が殺人事件だけに集中している印象受ける。他方、アメリカでは、殺人はなおさら、セクハラ、あるいは詐欺・汚職など「ホワイトカラー犯罪」と呼ばれる類の犯罪も相当な重罪だ。

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