ソウル大学側は自主退学生が大幅に増えた原因としてコロナ19をあげる。どうせ学校に行けないんだからいっそのこと「半浪人」でもしよう、このような現象が増えたということだ。進路に対する不安も原因のひとつに挙げられた。
ハ・スンヨル(ソウル大学自然科学大学教務副学長)は「学生たちが未来に対する不確実性を減らすために医学系列に進学する場合が多いが、自然科学系学部は学問でなんとかしようと思えば大学院で勉強する期間が長く、進路も不透明なため、進路不安が高く、半浪人をする場合が多い」、「高等教育過程において基礎数学や基礎科学を縮小するなど、生徒らが基礎学問に易しく接して学ぶ機会が減っている。国内産業構造上、基礎科学を後押しする雰囲気もないため自然科学系学部でも医学部の方に再進学しようとする生徒が生じる」と指摘した。
林成浩(イム・ソンホ)鐘路(チョンノ)学院代表は、「コロナ19のために非対面の授業が多くなり、個人の勉強時間が十分に整備されるなか、昨年半浪人生が急激に増加した傾向があり、その中でさらに14年ぶりに初めて全国の薬学大学が学部の新入生を選抜したことと相まって、上位圏の学生の再挑戦心理がとても増幅した」、「工科大学だけでなく、文科の学生も専門職を好む傾向が鮮明になり、また勉強をして地方の医学部に行こうとする学生たちが現れた」と分析する。コロナ19の影響とピート試験の廃止などが相まって、ソウル大の退学学生が大量「発生」したものとみられるようだ。
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