文在寅元大統領が書面調査を拒否。「非常に無礼」はどちらか

Presidential candidate Lee Jae-myung of the ruling Democratic Party of Korea speaks in front of supporters for his election campaign in Jeonju-si, North Jeolla Province, Korea on on February 19, 2022
 

文在寅が書面調査を要求されたことに対して「無礼だ」と言ったことに関して、公務員射殺事件の当事者イ・デジュン氏(故人)の妻が3日、TV朝鮮との通話で「監査院で最大限の礼を尽くして書面調査を要求したことに無礼だという表現を使うこと自体が法の上に君臨するということにしかならない。元大統領という人間がそんなに偉いのか」と語った。そして、「大統領の立場にあった時に最善を尽くしたと思うんだったらそう答えればいいのに、それを避けるということがわたしたち家族の立場では『何か言えないことがあるのではないのか』と疑問を抱く結果になる」とし、「書面調査に対して無礼だということは、私たちに対して無礼だと言っているのとおなじ」と述べた。

続いて「なぜ本人が最高尊厳だと考えるのか分からないが、大統領も国民のために働いている方」とし「監査院の調査過程で政治報復というのは惨めだ」と述べた。イ・デジュン氏の実兄、李レジン氏(57)は同日、フェイスブックに「あきれた。前職大統領に対する礼遇も必要なさそうだ」とし、「政治報復を云々する資格が(あんた=文在寅に)あるのか」と明らかにした。

尹政府発足前から大統領室移転、西海公務員襲撃、脱北漁民の送還事件、太陽光事業不正などで新旧権力はことあるごとに衝突した。しかし、今回は大統領直属機関である監査院がムン元大統領を直接狙ったという点で次元が違う。文在寅政府の「積弊清算」が検察の刀を借りたとすれば、今回は監査院が主導し今後の政治的中立論難もふくらむ恐れがある。

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