ところが日本は、その文科省が軽量級の役所で、ろくな人材が官僚にもいない。昔は、資源のない日本は人材だけが資源といって教育はしっかりしていた。戦後すぐに文部省の次官だった人に話を聞くと、GHQは当初、日本を立ち直らせないために、数学のカリキュラムの大幅削減を要求したそうだが、彼らが体を張って、歴史の教科書にはいくら墨を塗ってもいいが、数学だけは守ったという。今の右翼の連中は、歴史の教科書だけは変えさせようとして、数学のカリキュラムをどんどん減らしている。まさに亡国だが、これも統一教会の仕業なのだろう。
大臣のほうも何回も当選しているが大臣になれない人にあてがわれるポストになった。たまに野心家がなるとろくなことがない。前にも書いたが下村博文や萩生田のような人間が文科大臣になると、ゆとり教育で、一般大衆の学力が下がっている中、ペーパーテスト入試をつぶして、東大に入るような人間の学力をさらに下げようとした。もちろん、ご存じの通り彼らは、旧統一教会のお気に入りだ。
科研費の引き下げもこの入試改革も、おそらく旧統一教会の思惑なのだろう。
日本は安倍グループが政権を取って以来、独立国でなくなったということだ。
そして、旧統一教会なのか、韓国の思惑なのかしらないが、一人当たりのGDPでも国際競争力でも、そして論文数でも韓国に抜かれることになった。
天皇陛下に跪かせることを考えるような人間の集まりは本当に怖いが、そういう人間のいいなりが国葬になった。
※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2022年10月8日号の一部抜粋です。
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