長渕剛にもう1つの注目点。参政党との関係は?
長渕剛には、もう1つ注目すべきポイントがある。それは参政党との関係だ。
参政党は2020年に設立されたばかりの右派系団体で、当初は泡沫と見られていたが、TwitterやYouTubeなどネットを駆使した選挙戦略で頭角を現した。国政に初挑戦した2022年7月の参院選で公選法上の政党要件を満たす得票率2%を上回り、比例で1議席を獲得したのは周知のとおり。
そして実は、参政党と長渕に共通しているのが、他でもない「日本を買収されるのを防ぐ」「これ以上、外国人に土地を買わせない」といった主張なのだ。
長渕が参政党の政策に傾倒しているのか、参政党が長渕を宣伝に利用しているのか、あるいはそのどちらでもない偶然なのか。現時点で明確な結論は出ておらず、さまざまな憶測を呼んでいる。
なお、参政党の副代表兼事務局長を務める神谷宗幣参議院議員に関しては、旧統一教会や分派のサンクチュアリ教会との関係性を指摘する意見が一部にある。(関連リンク1)(関連リンク2)
ただし、これに関して神谷氏は自身のサイトで「参政党にもいろんな信仰をお持ちの方がいらっしゃるでしょう。その信仰までチェックはしません。ただ、党内での宗教の勧誘などは禁止していますし、一定の宗教の方が集団で入っていることが明らかになれば、私が事務局長として対処します。参政党はどこの宗教団体の支援もうけていません」と否定。
さらに参政党公式サイトのFAQでも「党員にも多くのメンバーがいますから、宗教団体や日本会議に所属している方(していた方)はいると思います。しかし、政党としてそういった団体の支援を受けているということは一切ありません」と否定している。
また、参政党のトランプ支持や反ワクチン姿勢には疑問の声もあり、陰謀論や疑似科学、情報商材、スピリチュアルとの親和性を指摘する意見もネット上では散見される。しかし、MAG2NEWS編集部で調査した限りでは、具体的な消費者トラブル等の事例は発見されなかった。
このような“悪評”は、敵対する団体等が流布している可能性もある。真相はいずれ明らかになるのだろう。
いずれにせよ今後、長渕剛と参政党の関係に、これまで以上の注目が集まるのは間違いないところだ。
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