それだけではありません。多くの国では、「国のあり方の長期的なビジョン」が国民と共有されているのです。出産・育児、教育、老後など、それぞれのライフステージによって、国民のすべてが豊かになるための政策を進めてきた歴史がある、そのうちの1つが、育児休暇です。
つまり、豊かさはみんなで共有するもの、公平であるべきもの、という考えが浸透しているので、育休を拒否したり、取りづらい空気になったりすることがない。「すべての人の人権を尊重する」という当たり前が、根付いているのです。
日本でも、誰もが「子供は宝」といいます。子供は未来だと。なのに、その“宝“を産み、育てる機会を奪う人たちがあとを絶たない現実。超高齢社会なのに、社会のスタンダードが「バリバリ元気に働ける人」という不条理。
いったいこの国は、どこに向かっているのでしょうか。みなさまは、この問題についてどのようにお考えでしょうか?是非ともご意見、お聞かせください。
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