なぜ、本を読む人のほうが「ネット記事に頼る人」より良い結果を出すのか?

Young male student sitting on windowsill in library and reading book
 

リアルの研修でのこと。参加していた営業スタッフのAさんとBさんと話をしていた。両者とも私の本を読んで頂いている。課題図書だからということもあるが。

二人とも営業レターについて「これこそ今のお客様にピッタリなツールです」と言っていた。

Aさんは営業レターを活用し結果を出している。コロナになってからも数字を落とさない。2021年度は二けた契約。2022年度も順調に契約を上げている。

Aさんは嬉しそうに「契約の半分は営業レターのお陰です」と言っていた。これだけ結果を出してもらえると私も嬉しい。

一方Bさんも営業レターを実行している。しかし、それほど結果に結びついていない。今年はガックリと数字を落とている。

話している限りでは両者の力の違いは感じられなかった。経験年数も人間的魅力も甲乙つけがたい。その違いは何か?

以前Aさんが「この本は20回近く読みました」と言ってくれたことがあった。

その本は付箋もたくさん貼ってある。いかにも読み込んだという感じだった。著者としてこれほど嬉しい事はない。

それを見たBさんは「普通本って1回読むものじゃないの?」と驚いていた。ほとんどの人はBさんと同じ考えだろう。

AさんとBさんの結果の違いは“本を読み返した回数”だと確信した。

私自身、本を定期的に購入している。しかし、数回読む本はほぼない。使える部分だけ拾い読みするケースも多い。こういった読み方の方がいい場合もあるが。

ただこれでは血肉にはならない。やはり「今と今後のためにこの本の知識が必要だ」という本を繰り返して読み込んだ方がいい。

あなたにも過去に読んで感動した本があるだろう。それをもう一度読み返してみて頂きたい。新たな発見がたくさん見つかるはずだ。

本を読むとなると「早く、しかもたくさんの読んだ方がいいのでは」と思う人もいる。私も長年そう思ってきた。

だから今までいろいろな読書法を学んだもの。

・速読
・フォトリーディング
・フォーカスリーディング
・レゾナンスリーディング
・瞬読

などなど。

しっかり学んだというよりかじった程度のものばかり。どの手法も残念ながら取得できなかった。これは反省すべき点だ。

このことを尊敬している知人に話すと「速読ができなくてかえってよかったですよ」と言われた。

完全にマスターしたのならいい。しかし、中途半端な速読スキルで読むと“内容を誤読する”という。

速読はどんどんページをめくるので“自分の興味がある部分だけ”目に入るように。

既に自分の知っている知識だけをなぞり「だいたいこういう意味だろう」と誤読したのでは意味がない。1冊をじっくり読み返した方がメリットは大きい。

これと決めた本をまず10回読んでみる。読むたびに新しい発見がある。その本を本当に理解し血肉になった時、間違いなく結果は出るものだ。

【今日の課題】

・過去に感動した本を読み返してみる
・これだと決めた本を10回読む

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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