今回の措置で金融機関は人民元先物為替を取引する際、取引額の20%に当たる外貨を人民銀行に預けなければならない。こうすれば、金融会社が人民元安に賭ける機会費用を増加させ、人民元の価値を防御するのに役立つ。ブルームバーグ通信は「人民銀行が強力に人民元の価値を防御するために努力しているが、人民元の劣勢は当分続く展望」と報じている。
一方エネルギー発景気低迷の懸念が高まり、ユーロ相場も再び下落した。28日午後5時基準のユーロ相場は、1ユーロ=0.9573ドルで取引され、ここ20年間のなかで最安値の0.9528ドル近くを推移している。
27日(現地時間)、デンマークエネルギー庁とスウェーデン海洋庁などは、ドイツとロシアをつなぐガス管ノードストリームから大規模な漏れが確認されたと明らかにした。ロシアによる意図的な損傷である可能性も提起され、欧州内の天然ガス価格が上昇しユーロ安が進んだもの。
新韓(シナン)銀行のペク・ソクヒョン研究員は「ヨーロッパガス供給問題、英国の金融不安、中国の景気低迷など全世界的な景気沈滞イシューがドル高基調を継続強化させている」として「政府のバイバック(buy back)や国庫債買い入れなども不安な市場心理に大きな影響を与えられずにいる格好」と語った。
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