アフリカへバッタを取りに行った男の「海外トラブル」爆笑エピソード

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日本とは違う、海外の常識。だからこそ起こる「トラブル」を楽しく伝えてくれる一冊について、メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』が紹介しています。アフリカへバッタを取りに行った男の爆笑トラブルエピソードとは?

海外ならではのトラブルの連続。【一日一冊】バッタを倒しにアフリカへ

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バッタを倒しにアフリカへ

前野ウルド浩太郎 著/光文社

小学生の頃、ファーブル昆虫記を読んで、昆虫学者になりたいと思った著者は、弘前大学でイナゴの研究で博士号を取りました。

しかし、日本では博士号を取っただけでは教授になれません。論文を書いて成果を出さなければ、職を得られないのです。そこで、著者はアフリカでバッタの研究をしようと考えたのです。

アフリカではバッタの大量発生で農作物が被害を受けて大問題になっており、現地でバッタ研究で成果を出せば、日本の研究機関に就職できるかもしれない!という邪(よこしま)な思いからです。

著者が向かったのはアフリカ西端のモーリタニアです。日本人は13人しかいませんが、日本で消費されているタコの約3割はモーリタニアから輸入されているという。著者は海外派遣支援制度を利用してモーリタニアのバッタ研究所に2年間の特別研究員として飛び込んだのです。

博士号を取得した研究者は、就職が決まるまでポスドクと呼ばれる…ポスドクは博士版の派遣社員のようなものだ(p106)

白いのは、やはり海外ならではのトラブルの連続ということでしょう。

通関で賄賂を渡さないので、10倍の手数料をふんだくられる。約束の時間に集まらない。研究所から給料をもらっているのを隠して、給料を要求される。サソリに刺されて、足が腫れる。30万円のバッタケージが錆びて壊れる。そもそも干ばつでバッタがいない。

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