厳しい水際対策が緩和されるやいなや、各国から日本に押し寄せる外国人観光客。その勢いはまさに「殺到」と言っても過言ではないものですが、なぜ彼らは数ある観光地の中から日本を選ぶのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、「日本=ディズニーランド論」を展開。我が国が世界一の人気観光地となった理由を解説しています。
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「日本はディスニーランド」論
今回は少し軽い話題です。
海外からの旅行者が入ってくるようになりました。街でもチラホラと見かけます。
日本の観光地としての人気は世界一になったと思います。
海外新聞を読んでいるとそれを実感します。
「ついに日本旅行ができる」といった記事がよくあるのです。「ついにタイに」とか「ついに韓国に」などとった記事とは比較になりません。
そんななかから、シンガポールのストレートタイムズの記事をご紹介しましょう。筆者はシンガポール人女性の記者で3年ぶりに日本を訪れました。
シンガポールの人々は、日本のスナック菓子を買い求め、スーパーの日本食フェアに出向き、桜の振袖を着て写真を撮り、日本食に高いお金を払っています。
しかし、今、日本は国境を開放しました。何の障害もありません。
先日、日本の東京で働く姉を訪ねて、1ヶ月間東京に滞在しました。1ヶ月というと長いようですが、失われた時間を取り戻すとなると、そうでもないようです。
レストランは相変わらず予約困難です。私のお気に入りの寿司屋は来年の12月まで予約が埋まっているといいます。
私のような外人は、いまだに疑心暗鬼で扱われます。寿司職人や食堂の人は、私が出された魚を見分けられることを驚かれます。
ショッピングモールのレストランや、今話題のデパチカ(百貨店の食品売り場)には、日常的に行列ができています。
しかし「テイクアウトOK」の看板を掲げる店も少なくないです。デリバリーで注文できる料理の幅は驚くほど広がっています。
料理の種類も増えました。台湾のカフェやレストランが増えバブルティーは東京で定着しました。タイやベトナムのレストランも増え、東京のスペシャルティコーヒーは前回2018年に訪れた時よりもさらに増えています。
そしてもうひとつ、レストランの請求書を見て、シンガポールでは日本食にどれだけお金をかけすぎているのか、何度も思い知らされます。
もっと早く新宿割烹中嶋(新宿区新宿3-32-5 日原ビルB1F)を発見しておけばよかったと後悔しています。11時半の開店前に行って並べば、800円(S$8)で立派な岩石ランチを食べることができます。
いわしは刺身、しょうゆ煮、フライ、卵と玉ねぎの煮物の4種類から選べます。ご飯とお漬物がセットになっており、お茶もついてきます。私は、いわしの煮付けと刺身の半身盛りを注文してなんと合計1,265円(税込)です。
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