でもこれ、日本人にとってはとっても普通でよくある資料だよねと思う人もいるでしょう。なんだ普通にある資料じゃないかと。違うのです。欧米企業の資料ってこんなに画像使わなかったりします。
使ってもグラフとか写真程度。ましてやイラストや顔写真を使うことはほぼしません。
資料に限らず、雑誌も同じです。
日本の雑誌は文章とイラスト、写真をうまく配置してものすごい情報を掲載しますが、アメリカは文字が非常に少なく広告の写真が多め。雑誌を買うたびに何を買わされているのか?と思うことも少なくないほど。
レストランのメニューも日本は画像を入れてるのは珍しくないですし、なんなら店頭に食品サンプルが置かれてもいます。でも、欧米では文字だけです。別におしゃれにしているからという理由ではないお店も文字だけです。
マックとかのファーストフード店くらいでしょうか、画像を使っているのは。
なので英語がわからないと何のことかわからくて想像してたものと違う料理がでてきたりとか、パリでムール貝頼んだら食べきれないほどの大量のムール貝が出てきたとかあったりします。
まぁ、総じて画像やイラストを使わないのが欧米。カラフルな色や画像、イラストを多用する傾向にあるのが日本という感じと思ってますが皆さんはいかがでしょうか。
そんなわけで、作った資料は大変好評でなんと役員のみの会議でも再度プレゼンすることになったのです。そちらも好評に終わり一安心しているところです。
ちなみにこの資料作りは、日本人アーティストの会社に勤務していたときにさらに強化されました。アート作品の制作数が多い上に所属アーティストも多数。プロジェクトマネージメントが非常に大変だったので、ガントチャートや資料には画像、写真、担当者の顔写真を入れて作るのが必須でした。
イラストや画像を比較的多く使って何かを表現したり伝えようとするのは日本人にとっては当たり前で慣れ親しんでいることですが、異文化においては珍しかったり意外な発見になったりするということを知りました。そして、意外な経験や知識が役立つこともあるということで、アート会社での勤務は大変でしたが改めてあの時の経験に感謝したいです。
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