またも統一教会がらみか?「安倍麻生道路」と北朝鮮産シジミを結ぶ点と線

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2022年も押し詰まった12月第4週、各種メディアが大きく伝えた北朝鮮産シジミの不正輸入を巡る問題。しかしこの事件、これまでの産地偽装疑惑とは大きく性質が異なるもののようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、警察が初手から容疑者逮捕を前提とした本格的な捜索に動いた理由を解説。さらに家宅捜索を受けた会社と安倍元首相が広告塔を務めてきた旧統一教会との共通点を、白日の下に晒しています。

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北朝鮮産シジミと安倍麻生道路

12月21日、北朝鮮から不正に輸入したシジミを国産と偽って販売したとして、山口県警と福岡県警などは複数の商社や水産会社などを家宅捜索した…というニュースを聞いて、今年2月に報じられた「熊本県産として全国のスーパーなどで販売されていたアサリの8割以上が中国産や韓国産などを産地偽装したものだった」というニュースを思い出した人も多いと思います。しかし、同じ「二枚貝の産地偽装」でも、この2つの事件は、まったく性質の異なるものなのです。

アサリの問題は、当時、このメルマガでも詳しく取り上げましたが、何百トンという大規模な産地偽装であり、農水省の立ち入り調査を受けた水産会社は「食品表示法違反」と認定されました。しかし、食品表示法には「原産地を偽装して販売した者に2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処す」という処罰があるのにも関わらず、その水産会社は何の処罰も受けず、注意されただけでシャンシャンでした。

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実際には、このように「食品表示法違反」と認定されても、合わせて「不正競争防止法違反」に問われないと、警察は動きませんし、刑事事件として処罰されることはありません。ここまでユルユルなのが日本の食品表示法なのです。

しかし、今回のシジミの場合は、規模としてはアサリほどでもないのに、山口県警と福岡県警がタッグを組み、埼玉県や茨城県などではそれぞれの県警の協力を得るなどして、全国数十カ所の関係先を一斉家宅捜索するという大掛かりな捜査となりました。容疑は「誤認惹起(ごにんじゃっき)」という「不正競争防止法違反」であり、最初から刑事事件として容疑者を逮捕するための本格的な捜査です。道交法に例えれば、アサリは駐車違反、シジミは飲酒運転で轢き逃げといったレベルの違いです。

今回、家宅捜索を受けたのは、山口県下関市の海産物輸入会社「アイコー」、水産物加工販売会社「満珠水産」を始め、福岡県新宮町や茨城県水戸市などの関係先、数十カ所でした。捜査当局は、これらの会社が何年も前から組織化し、北朝鮮産のシジミを、足がつかないようにロシア、中国、韓国などを経由させて違法に輸入し、国産(青森県産)などと偽って全国に流通させていたとして捜査に着手しました。

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