キッシンジャー、「ウクライナはNATOに入るべき」
ソロヴェイ教授は、さらに、キッシンジャーが態度を変えたことにも言及しています。どういうことでしょうか?
キッシンジャーは2022年5月、「停戦するために、ウクライナは、クリミアをロシア領と認めろ」と提言していました。しかし、今は、「ウクライナはNATOに入るべきだ」と主張しています。日経新聞1月18日。
キッシンジャー元米国務長官は17日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)にオンラインで登壇し、ロシアの侵攻を受けるウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟について「適切な結果になるだろう」と理解を示した。同氏はロシアの強い反発に配慮してウクライナの加盟に反対だったが、「(侵攻された状況下で)中立のウクライナという考えは意味がない」と立場を変えたことを明かした。
キッシンジャー氏は2022年5月、14年にロシアが一方的に併合したクリミア半島を、停戦のために事実上ロシア領として認める提言をして、ウクライナ側が強く反発した経緯がある。
ちなみに、キッシンジャーは親中であると同時に、親プーチンとしても知られています。
親ロシアのセルビアやイランが、クリミアやルガンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャをロシア領と認めないこと。キッシンジャーが、「ウクライナはNATOに入るべき」と主張しはじめこと。
ソロヴェイ教授は、これらの事実について、セルビア、イランのトップやキッシンジャーが、本当の戦局を理解しているからだとしています。つまり、彼らは、「ロシアが負けることがわかっているので、ロシアに味方しない」と。
そして、ソロヴェイ教授は、戦争は今年の秋までに終わるだろうとしています(教授も、信用できる情報筋からの情報としていますが)。
ソロヴェイ教授は、去年の段階で、戦争がはじまること、ロシアが苦戦すること、動員が行われることなどを予測していました。それで、RPE読者の皆さんにも紹介させていただきました。私も、はやく戦争が終わることを願っています。
今日の出所はこちら。
● Царь ненастоящий?! Союзники предают Кремль. Наступление перед уходом. Что происходит. Вып.49. 18+
(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2023年1月24日号より一部抜粋)
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