SNSで悲鳴。なぜ今年の電気代、ガス代はこんなにも高いのか?

Image of electricity bill for air conditioner
 

したたかなのはシンガポールです。以下、香港サウスチャイナモーニングポストの1月22日の記事です。

シンガポールでは石油貯蔵タンクの需要が急増しており、ロシア産燃料が大量にブレンドされて世界に再輸出される兆しがある。

 

2022年12月にシンガポールの石油受入ターミナルのロシア産石油の量は1年前に比べて2倍以上になった。

 

ロシアからの安価な燃料供給と他の供給源からの出荷を混合することによる利益の上昇により、シンガポールのタンクスペースが買い占められつつある。

 

このプロセスにより、貨物の原産地が不明瞭になる可能性があるという。

 

試算によると、ロシア産の成分を他のグレードと混合して燃料油にすることで、トレーダーは20%近い利幅を得ることができる。

解説

経済制裁はされる方はもちろんですが、する方にも痛みを伴います。

通常なら安く買えるモノ(今回の場合は原油や石油精製品)を高く買わざるえないからです。

経済制裁はどこかで破綻します。

破綻しない間は経済にゆがみが生じます。その歪みを利用して漁夫の利を得る人、国家もでます。

理想と現実の両方を見つめての議論が望まれます。

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・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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