高市早苗の“悪あがき”が止まらない。初めの「捏造」発言からトーンダウンした言い逃れの変遷

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連日メディアにより大きく報じられている、放送法をめぐる総務省の行政文書問題。無理のある言い訳に終始する高市早苗経済安全保障担当相ですが、我々国民はいつまでかような騒動に付き合わされるのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、騒動勃発時から現時点までの高市氏の発言の変遷を取り上げ、その幼稚な論点ずらしの手法と安倍元首相の国会答弁との類似性を指摘。さらに大臣という要職にありながら、自らが発した言葉の責任を取らない彼女の姿勢を強く非難しています。

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高市早苗「悪あがきババアの茶番劇」、略して国会WBC開幕!

まさか同じネタを2週続けて取り上げることになるとは思いませんでしたが、総務省の行政文書を巡る問題で、高市早苗経済安保相の悪あがきが止まりません。総務省出身である立憲民主党の小西洋之参院議員が3月2日、古巣の同僚から託されたという総務省の「内部文書」を公開したことで始まった今回の問題ですが、高市早苗氏1人だけが自分に関する4枚の文書を何の証拠も示さずに「捏造だ!」と大騒ぎしているのです。

その4枚とは、高市氏が総務大臣時代に、放送法の政治的公平性について総務省のレクを受けた時の内容を記した文書と、当時の安倍晋三首相と電話会談した時の内容を記した文書などです。これらの文書について高市氏は「そのようなレクは受けていない」「安倍首相とそのような会談はしていない」と、どちらも事実無根であり、文書を「捏造だ!」と主張して来ました。

もともとは、立民の小西議員から「そこまで『捏造だ!』と言うのなら、もしも捏造ではないと判明した場合、高市大臣は閣僚も議員も辞職するということでよろしいですね?」と迫られ、売り言葉に買い言葉で「構いません!」と返してしまった高市氏が蒔いた種です。しかし、さすがに安倍元首相の時のように、自民党と省庁が一丸となって公文書を改竄するようなことはできませんから、自民党も総務省も誰1人として高市氏を積極的には助けようとしません。

松本剛明総務相はアッサリと「この文書は本物の行政文書である」と認め、全文を黒塗りなしで総務省の公式HPに公開しました。あたしはさっそく読んでみましたが、この文書はすべて時系列でまとめてありました。以下、目次の一部を紹介します。

平成27年

 

1月9日(金):磯崎補佐官レク
総務省からの説明を踏まえた資料を補佐官側で作成するので、本資料に関する協議を事務的に進めるよう指示。

 

16日(金)、22日(木):磯崎補佐官レク
総務省からの補佐官資料に対する意見は先祖帰りであり、前向きに検討するよう指示。

 

29日(木):磯崎補佐官レク
補佐官了解。今後の段取り(国会質問等)について認識合わせ。

 

2月13日(金):高市大臣レク(状況説明)

 

17日(火):磯崎補佐官レク(高市大臣レク結果の報告)

 

24日(火):磯崎補佐官レク(官房長官レクの必要性について相談)

 

3月2日(月):山田総理秘書官レク(状況説明)

「政治的公平」に関する放送法の解釈について(磯崎補佐官関連)

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