マスコミ関係者たちとの食事会が効いた?岸田内閣「支持率上昇」の奇々怪界

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先週末に行われたマスコミ各社の調査で、軒並み支持率アップとなった岸田政権。高市早苗氏の「捏造文書問題」を始め、下がる要素こそあれすべてのメディアで支持が増加しているというこの結果、果たして何がどう作用した結果なのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、人気ラジオ番組にリスナーから寄せられた、岸田政権への厳しい意見を紹介。「オカルティック」とも言うべき支持率上昇のカラクリ解明を試みています。

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不思議なオカルト現象?岸田内閣支持率アップのカラクリはあるのか

3月19日(日)の夜、新聞各紙は先週末に実施した全国世論調査の結果をWEBで報じました。媒体によって設問の内容や表現に違いがありますが、一番分かりやすい「内閣支持率」を見てみると、すべてのメディアで「支持」が増加し、「不支持」が減少しているのです。「下がることはあっても上がることなどありえない」と思っていた岸田内閣の支持率が好転するなんて、まるでオカルト現象です。

しかし、毎日新聞では、支持が2月の前回調査の26%から7ポイント上昇して33%、不支持が64%から5ポイント低下して59%と、好転しました。朝日新聞も支持が前回の35%から5ポイント上昇して40%、不支持は53%から3ポイント低下して50%、こちらも好転しています。読売新聞は、支持は前回の41%から42%へと1ポイントだけ上がった「ほぼ横ばい状態」ですが、不支持は47%から43%へと4ポイントも好転しました。

自民党の広報メディアと言われている産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が合同で実施した世論調査に至っては、支持が前回調査から5.3ポイント増の45.9%、不支持が4.9ポイント減の47.7%と、もはや国民の2人に1人が岸田内閣を支持しているという驚愕の結果でした。

それでも、今のところすべての媒体で支持より不支持のほうが多いですが、読売新聞と産経新聞は支持と不支持が拮抗しています。このまま行けば、来月の調査で支持と不支持が逆転し、4月の全国統一地方選挙の後半に、自民党への追い風となるかもしれませんし、そういうシナリオがすでに作られているのかもしれません。

しかし、この不思議なオカルト現象に驚いたのは、あたしだけではありませんでした。翌20日(月)、早朝6時30分からのTBSラジオ『森本毅郎 スタンバイ!』では、パーソナリティーの森本毅郎さんと月曜コメンテーターの時事通信社の山田惠資(けいすけ)さんが、この新聞各紙の世論調査の結果に疑問の目を向けました。そして、リスナーの意見をメールで募集する「トークファイル」では、次の質問が投げ掛けられました。

「週末に行なわれた毎日、朝日、読売新聞の世論調査で岸田内閣の支持率はそれぞれ上がりました。そこで伺います。あなたの今の岸田内閣の評価は、上がってますか?下がってますか?変わりませんか?」

「トークファイル」は、7時20分頃にその日の質問を出し、1時間後の8時20分から番組終了の8時30分までのラスト10分、集まったメールの中から何通かが読み上げられます。放送から1週間後の27日まではラジコのタイムフリーで聴くことができますが、貴重な意見が多いので、今回は文字起こししてみました。ぜひ、お読みください。

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