お金はないよりもあったほうがもちろんよいものですが、では「お金儲け」は具体的にどうすれば良いのでしょうか? 今回の無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』で本のソムリエさんが紹介するのは、「お金儲けの神様」と呼ばれた邱永漢さんの面白い書籍を紹介しています。
【一日一冊】お金の原則
『お金の原則』
邱永漢 著/光文社
お金儲けの神様と呼ばれていた邱永漢さんの本はすべて読むことにしているので手にした一冊です。「小金持ち」という言葉を最初に使ったのは邱永漢さんなんですよ。
まず、「どうしたらお金が貯まりますか」と聞かれたら、邱さんは「お金を使わなければお金は貯まりますよ」と答えることにしているという。
お金は収入が多いから貯まるのではなく、入ってきたよりも少なく使うから貯まるわけです。ですから邱さんのお勧めは給料天引きで貯金することです。
もちろん一生懸命働いて、自分を成長させることも大切です。朝早く起きて、仕事に打ち込めば、自分の能力を高めることができるし、給料も増えていくからです。
意思の弱い人は、給料天引き貯金にするに限る(p89)
この本はサラリーマンを意識して書かれてあるようで、まず500万円くらいでもお金を貯めたら、投資も考えてみようと勧めています。
また、サラリーマンならお金だけでなく仕事の経験や人間関係も財産なのです。いつでも助けてもらえるような人脈があるとないとでは大違いなのです。
サラリーマンをやり続けるのも一つの道ですし、途中で独立するのも一つの人生です。
そういう意味で邱さんは、20代は自分に投資する時代、30代はそれを活用する時代と定義しています。
若い時から、将来どうするのか、そのために何が必要なのか、その必要なもののために時間をどう使うのか考えて実行していくのです。
若者は、「金がない」とグチる前に時間の活用法を考えよ(p44)
最後に邱さんは、お金は使ってはじめて「お金」になると表現しています。つまり、いくらお金を貯めても使わなければただの紙屑なのです。
お金を貯めるのはとても大変なことなのですが、そうして苦労して貯めたお金を使うのも一苦労なのです。
お金持ちは根がケチですから、高い物は買いません。でも20年使えるコートなら20万円でも買うような人たちなのです。
邱さん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★★☆(85点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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