・訴求ポイントの効果検証が数字で行える
例えば、ストラップを販売していたとします。
仮に、競合商品の素材のレビューに「ビニールだから切れやすい」という声があったとしたら、自分の商品の素材に目を向けてみるのです。
もし、それが頑丈な素材であれば、そこを強調することで、その事実はそのレビューを書き込みした人には利点に見えます。強みは独りよがりにならず、客観的な根拠を明確にして、Amazonでの立ち位置を検証していくのです。
それができれば、商品名をどうつければいいかも、論理的検証が可能になります。
なぜなら、数ある対比の中で、訴求ポイントが絞り込まれているからです。あとは、それ自体に優先順位をつけて、可能性の高いものをABテストで効果検証を行えばいい。
ここまでやると、行動は数字に紐付くので、感覚に頼る事なく、成功の方程式が見えてきます。榊さん曰く、実は、タイトル以上に効果を発揮するのは商品画像。
Amazonでは複数枚の画像を入れることができますが、メイン画像以外は、説明の画像を入れることができます。
まさに、そこで先ほどの対比で浮かび上がってきた訴求ポイントを全面に出して、アピールに変えていくのです。
勿論、画像だから、視覚的に伝える為にはどうしたらいいか。その議論を徹底するのです。ただ、論点が明確なので、結果も発揮しやすくなるわけですよね。
・進化するほど顧客の利便性を上げるアルゴリズム
相当、前置きが長くなったけど、上記の大前提がないと広告は成果が出づらいのです。なぜでしょうか。それはAmazonが主流とする広告が、アルゴリズムを活かしたCP広告だからです。
Amazonは「欲しい」と検索するユーザーに対して必要な情報として相応しい商品を表示しているに過ぎません。徹底して検索精度を上げるだけのことですから。
言い換えれば、売上の高い商品を上位表示しているわけではないのです。だから、本質的に上記の“自分たちの立ち位置を明確にする”事が活きてくるのです。
あとは、そこに対してのキーワードとして何を設定するか。ただ、それも、これまでの議論で何が優先順位の高いワードなのかはわかりやすい。それこそ絞り込まれ、ロジカルに導き出して、数字で実証されているものを、広告にかければいいのです。
そう考えると、広告はAmazonにその道筋を示すという意味合いもあるでしょう。広告によりクリックされるから、今度は広告に関係なく、そのキーワードに対しての相性がよくなって以前より売れるようになるというわけです。Amazonが巧みなのは、その広告により、検索精度を向上させることに直結させている点ですよね。
こうやってAmazonも自分たちも双方、強みを知れば知るほど、売り上げが伸びますから、安心して、そこに基づき、広告がかけられますよね。
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