日本時間31日、エンゼルスの大谷翔平投手が開幕戦に「3番投手」として出場し、6回2安打無失点と好投しました。大谷選手は先日行われたWBCでも大活躍をみせ、MVPにも選出。日本が誇るスターであることは疑いようがありません。昨日、そんな大谷選手の「近況」について『女性セブン』が報じ話題になっています。総年収が85億円と言われる彼の質素な生活に、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは驚きの声を上げています。
気さくだったエンゼルスの選手たち
球春到来です。
今年は特にWBC3度目の優勝もあり、野球界は大いに盛り上がる…盛り上がって欲しいものです。
大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルスは、藤浪晋太郎が所属するオークランド・アスレチックスとアウェイで開幕を迎えました。
新しくなったピッチ・タイマーや守備シフトの禁止、ベース・サイズの変更などで何だかバタバタと落ち着かなく見えますが、皆さんはどう感じられましたか?
テニスでピッチ・タイマーが導入された時、サービスを打つまでのローテーションが自分のリズムだからと、罰金や警告を受けても“いいよ、別に。金なら払うから。自分のルーティンは守る”としたラファエル・ナダルのような選手がMLBにはいるのでしょうか…気になりますね。
メジャーが開幕を迎えると、私の頭の中には決まって43年近く前の光景がまるで昨日のことのように鮮やかに蘇ります。
43年前、留学を目的に渡米した私は、エンゼルスのホーム・グラウンドと車で10分位のブエナ・パークというエリアにルーム・シェアで住んでいました。
アパート近くにはディズニーランドやナッツベリー・ファームといった人気スポットがあり、住環境は申し分ないエリアでした。
パラマウント・スタジオの近くにある大学には、サンタ・アナ・フリーウェイとサンタ・モニカ・フリウェイを乗り継ぎ通い、片道約1時間かかるドライブも何の苦痛も感じませんでした。
ブエナ・パークでの生活で今だに脳裏から消えないのが、エンゼルスのホーム・グラウンド近くの高級日本料理店での“バス・ボーイ”体験です。
“バス・ボーイ”とは、客用のバスを運転するわけではなく、飲食後の客の食器等の片付けをする仕事のことです。
前述したロケーションですから、当時はチームの人気選手たちがよく来店してくれていました。メジャーで“安打製造機”と言われたロッド・カル―に遭遇したのもこの店です。
選手は気さくな人たちで、貧乏臭いジャパニーズ・バス・ボーイに「暇な時、球場に遊びに来ればいい」と優しく声を掛けてくれたことを覚えています。
店のマネージャーいわく、「エンゼルスは弱小チームで客席はいつも閑古鳥が鳴いている状態だからそう声を掛けたんじゃないのかな」とその裏事情を解説してくれたものです。
大谷翔平の住む自宅の家賃安すぎる問題
さて、大谷の近況を『女性セブン』が報じています。
私が一瞬目を見開いて読んだのは、6年目の開幕を迎えた大谷が、今だに日本人が比較的多いエリアのアーバインに住んでいるということでした。
ロスには世界的な大スーパースターが住むのに相応しい場所が他にあるというのに…。
さらに驚いたのは、3ベッドルームでバルコニーにはジャグジーのある家賃50万円の一軒家に住んでいるという記述です。
先日発表された総年収は約85億円…いくら“ボク、元々物欲がないんです”と言われても、このギャップには少々納得がいきませんでした。
税金を払えば手元に残るのは約40億円少々ですが、それでも家賃50万円とは…。
小さい頃からお年玉やお小遣いをもらっても、“これは大きくなってからグローブやバットを買うためにとっておく…”といって貯金していた大谷ですが、20年近く経った今でもその金銭感覚は少しも変わっていないということなのでしょうね…驚きです。
『女性セブン』を読みながら、私がかつて取材した中学時代の友人が「ファッションにはほとんど無関心、無頓着なんです。日ハム入団後も2歳上の姉貴が洋服を準備してあげていたんですョ…」と教えてくれたことを思い出していました。
野球以外のことにはほぼほぼ興味が無い…そんな28歳なんですね。
かつては「遠征だと数日間同じシャツを着ているワースト・ドレッサー」と、チームメイトでありWBCアメリカチームキャプテンのマイク・トラウトに言われていた大谷も、2020年に『HUGO BOSS』とパートナー・シップ契約を結んでからはさすがにもう“ダサい”とは言われていないでしょうし、広告モデルを務めるコーセーの高級ブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」でお肌もピッカピカという感じでしょうか。
今や周りが放っておかない大谷翔平ですが、それでも堅実に、驕る事の無い、今でも残る素朴な少年の面影が彼の魅力であることは疑う余地のないところでしょうね。
今年も楽しみです!
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
image by:Conor P. Fitzgerald/ Shutterstock.com